『素晴らしき新世界』のカン・ダンシム(イム・ジヨン)は、朝鮮時代に「稀代の悪女」や「妖女」と呼ばれた女性です。

王の寵愛を利用して宮廷を混乱させた女性として罪を問われ、物語の冒頭で毒酒を与えられました。

このシーンは衝撃的でしたよねー。

ヒロインが、ドラマの冒頭で処刑されてしまうのです。

この記事では、ダンシムが悪女と呼ばれた理由と、処刑された理由について解説します。

※この記事には、『素晴らしき新世界』のネタバレが含まれています。

ダンシムはなぜ悪女と呼ばれた?

ダンシムは、後ろ盾を持たない立場から正一品の禧嬪にまで上り詰めた女性です。

美貌で王アンジョン(チャン・スンジョ)を惑わせ、巧みな言葉で朝廷を振り回した妖女として語り継がれていました。

ダンシムが自分の意見をはっきり口にし、権力者にも屈しない女性だったことも、悪女と呼ばれた理由の1つです。

当時の宮廷では、後ろ盾のない女性が強い発言力を持つこと自体が警戒される時代でした。

そのため、ダンシムの美しさや頭の良さは、王を操る妖術や悪知恵のように扱われてしまったのです。

しかし、ドラマでは、世間に伝わった悪評だけでは分からないダンシムの過去が少しずつ描かれました。

ダンシムは本当に王を惑わせた悪女だった?

ダンシムは王の側室である禧嬪でしたが、彼女が心から思っていた相手は王ではありません。

ダンシムが愛していたのは、アンジョンの弟であるチョンホン大君イ・ヒョン(ホ・ナムジュン)です。

ヒョンもまた、ダンシムを大切に思っていました。

しかし、アンジョンは弟のヒョンを警戒し、2人の関係を自分の権力を守るために利用したのです。

ダンシムは王を誘惑して宮廷を支配しようとしたのではなく、王とヒョンの争いに巻き込まれたからでした。

表面上は王の寵愛を受ける側室に見えても、その裏ではアンジョンの命令に逆らえない立場に置かれていたのです。

ダンシムがヒョンを裏切ったように見えた理由

ダンシムが悪女と見なされた大きな原因には、ヒョンを陥れる証言をしたことです。

アンジョンはヒョンを追い詰めるため、ダンシムに彼との関係について証言させました。

ダンシムは、ヒョンから一方的に辱められたかのような嘘を口にします。

その証言だけを聞けば、ダンシムはヒョンとの関係を利用し、自分だけ助かろうとした女性に見えます。

しかし、ダンシムが嘘をついた本当の理由は、ヒョンを見捨てたからではなく、アンジョンにヒョンの命を握られていたからでした。

ダンシムはヒョンの評判を傷つけ、自分が恨まれることになっても、彼の命を守ろうとしたのです。

ヒョンもダンシムを守るために嘘をついた

ヒョンもまた、ダンシムを助けるために彼女を突き放しました。

お互いを守ろうとした2人は、本当の気持ちとは反対の言葉を口にします。

その結果、周囲からはダンシムがヒョンを裏切り、王を選んだように見えてしまいました。

しかし、2人は、相手を生かすため、自分が傷つくことを選んだ悲しいすれ違いでした。

ダンシムの悪評は、彼女がなぜ嘘をついたのかという事情が知られないまま、行動の表面だけが伝えられたことで生まれたのです。

ダンシムが処刑された表向きの理由

ダンシムは、国や宮廷の秩序を乱した妖女として罪を問われました。

王を美貌で惑わせ、朝廷を意のままに動かした悪女とされ、アンジョンから毒酒を下されます。

しかし、ダンシムは毒酒を飲む直前まで、自分に向けられた悪評をそのまま受け入れてはいません。

世間が言うような妖女ではないと、最後の最後まで潔白だと、必死に叫び続けたのです。

現代に来たダンシムが真実を知る

毒酒を飲んだダンシムは、21世紀の無名女優シン・ソリの中で目を覚まします。

現代で生きるうちに、ダンシムは自分が歴史の中でどのように語られているのかを知りました。

そこに残されていたのは、王を惑わせ、国を混乱させた悪女としての記録です。

しかし、ダンシム自身は、その記録に残されていない事情を知っています。

真実は、ヒョンを守るために嘘をついたことや、アンジョンに追い詰められていたからなのに、後世になっても誤解されていました。

現代の生活は、ダンシムにとって生き直す機会であると同時に、失われた自分の人生を取り戻すための時間になります。

ダンシムとシン・ソリが重なる理由

現代のシン・ソリも、無名女優として軽く扱われ、周囲の都合によって傷つけられてきました。

ダンシムとソリは時代も立場も異なりますが、他人によって人生の評価を決められた点が共通しています。

ダンシムがソリの体で生きることになったのは、他人が勝手に決めた悪女という印象に従わず、自分の力で人生を選び直すためだったのかもしれません。

まとめ

ダンシムが悪女と呼ばれたのは、後ろ盾のない立場から禧嬪に上り詰め、王を美貌で惑わせて朝廷を混乱させた女性として語られたためです。

さらに、イ・ヒョンを陥れる証言をしたことで、愛する男性を裏切り、王を選んだ女性のように見られました。

しかし、ダンシムがヒョンについて嘘をついたのは、自分だけが助かるためではなかったのです。

アンジョンに命を握られたヒョンを守るため、自分が裏切り者になる道を選んだのに、国を乱した妖女という罪を着せられ、アンジョンから毒酒を与えられます。

処刑の詳しい政治的理由は明言されていませんが、アンジョンの権力争いに利用され、最後にはすべての罪を背負わされたことが分かります。

ダンシムは、自分の力で生き抜き、愛する人を守ろうとした結果、権力者や世間から悪女にされた女性だったのです。

もしお時間があれば、感想などもぜひ聞かせてください。

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