韓国ドラマを見ていると、「この役は、この俳優以外考えられない」「主演俳優がドンピシャだ」と思うことがあります。

演技が上手いだけではなく、見た目や声、立ち振る舞いまで役にぴったり。

今回は、主演俳優とキャラクターがドンピシャだった韓国ドラマを10作品選びました。

第10位『鉄槌教師』キム・ムヨル

主演俳優がドンピシャだった韓国ドラマ第10位は、『鉄槌教師』です。

主人公ナ・ファジン(キム・ムヨル)は、学校だけでは解決できなくなった問題に介入する教権保護局の監督官。

「教権保護局から来た監督官です」と学校に現れ、いじめの加害生徒たちと真正面から向き合う姿から、一気にファジンという人物に引き込まれます。

相手が何人いようとひるまず、じっと様子を見ながら冷静に話す。

そして必要な瞬間には一気に行動に出る。

この静かな時間から緊張感が高まっていく感じが、キム・ムヨルにものすごく合っていました。

映画『犯罪都市 PUNISHMENT』で強烈な悪役を演じたキム・ムヨル。

好き放題していた加害者たちが、ファジンの登場によって追い詰められていく展開にはスカッとします。

ナ・ファジンの圧倒的な存在感をここまで自然に見せられるのは、キム・ムヨル以外には考えられません。

第9位『エージェント・キム』ソ・ジソブ

主演俳優がドンピシャだった韓国ドラマ第9位は、『エージェント・キム』です。

主人公キム部長(ソ・ジソブ)は、家族と平凡に暮らしていた元特殊工作員。

娘が事件に巻き込まれたことをきっかけに、封印していたエージェントとしての能力を再び発揮していきます。

普段は家庭で父親として過ごしていたキム部長が、危険を察知した瞬間に表情を変え、敵を追い詰めていく姿がかっこいい。

銃を構えたり、複数の相手と戦ったりするアクションでも、ソ・ジソブは動きに無駄がありません。

さらに印象的なのが、家族を守るときのキム部長。

父親として娘を絶対に助けるという思いがあるので、戦う姿にも必死さが伝わってきます。

Netflix『広場』でも、弟の死の真相を追って裏社会へ戻る元組織員を演じたソ・ジソブ。

黙って近づいて一気に仕留めるようなアクションが似合う俳優です。

『エージェント・キム』でもその強みがそのまま生きていて、家庭では父親、外に出れば凄腕の元特殊工作員というギャップに説得力がありました。

この役に、ソ・ジソプをキャスティングした監督に拍手を送りたいです。

第8位『トラウマコード』チュ・ジフン

主演俳優がドンピシャだった韓国ドラマ第8位は、『トラウマコード』です。

主人公ペク・ガンヒョク(チュ・ジフン)は、戦場でも患者を救ってきた腕利きの外傷外科医。

特に印象的だったのが、救助のためヘリに乗り、断崖絶壁の場所へ降り立つシーン。

危険な場所でも迷う様子を見せず、患者を救うため自分から現場へ飛び込んでいく姿に、ガンヒョクがどんな医師なのかがよく表れていました。

緊急手術でも患者の状態を見てすぐに判断し、自信を持って治療を進めていきます。

そんな自信満々の医師をチュ・ジフンが演じると、本当にこれまで数々の修羅場を経験してきた人のように見えるところがすごい。

さらに、病院の赤字や上層部の事情より患者の命を優先するところ。

強引で口も悪いのに、いざというときには一番頼りになります。

チュ・ジフンの低い声や堂々とした演技が、ガンヒョクの「自分なら救える」という揺るがない自信にぴったりでした。

もう、ガンヒョクはチュ・ジフン以外考えられませんね。

第7位『梨泰院クラス』パク・ソジュン

主演俳優がドンピシャだった韓国ドラマ第7位は、『梨泰院クラス』です。

主人公パク・セロイ(パク・ソジュン)は、自分が正しいと思ったことを簡単には曲げない青年。

高校時代、チャンガグループの御曹司チャン・グンウォンが同級生をいじめているのを見て、セロイは相手が誰であろうと黙って見過ごすことができません。

その後、チャンガの会長チャン・デヒから土下座をすれば許すと言われても、自分の信念を曲げることを拒みます。

この「絶対に曲げない男」が、パク・ソジュンに本当にぴったりでした。

セロイは悔しいときも怒っているときも、ぐっとこらえて相手を見つめる場面が多く、その目から「絶対に負けない」という気持ちが伝わってきます。

どれだけ追い詰められても、自分で決めた道をまっすぐ進む。

その頑固さと不器用さをここまで魅力的に見せたパク・ソジュンは、まさにパク・セロイそのものでした。

第6位『社内お見合い』アン・ヒョソプ

主演俳優がドンピシャだった韓国ドラマ第6位は、『社内お見合い』です。

主人公カン・テム(アン・ヒョソプ)は、GOフードの社長で、仕事もできればルックスにも自信がある完璧主義者。

お見合いで、ハリが結婚を断らせようと派手な格好で現れ、わざと嫌われるような言動をしても、テムはまったく動じません。

それどころか、時間を無駄にしたくないという理由から結婚を決めようとする。

この「自分と結婚したくない女性がいるとは思っていない」くらいの自信が、アン・ヒョソプのカン・テムには妙に似合っていました。

そしてハリを好きになってからは、さらにテムらしさが全開に。

ハリがミヌと一緒にいることを気にしたり、迷わずアプローチしたりと、仕事と同じように恋愛にも一直線です。

特に印象に残るのが、ハリにキスをしたあと、彼女が「間違いだったことにしてほしい」と言う場面。

テムは、そのキスの代わりに自分とデートをするよう提案。

恋愛でも引かず、自分から次の一手を出してくるところがカン・テムらしいですよね。

長身でスーツを着こなすアン・ヒョソプだから、漫画のような「完璧な若手社長」という設定にも説得力がありました。

自信満々なのに、ハリを好きになると意外なほど一生懸命。

カン・テムの格好よさとかわいさを両方楽しめたのは、アン・ヒョソプのキャスティングが大きかったと思います。

第5位『キング・ザ・ランド』ジュノ

主演俳優がドンピシャだった韓国ドラマ第5位は、『キング・ザ・ランド』です。

主人公ク・ウォン(ジュノ)は、キングホテルを経営する財閥一家の御曹司。

幼い頃の経験から作り笑いを嫌い、いつも無表情で近寄りがたい雰囲気をまとっています。

そんなウォンが出会うのが、いつも笑顔で接客するチョン・サラン(ユナ)。

最初はサランの笑顔さえ気に入らず、顔を合わせるたびにピリピリ。

ところが、好きになってからのウォンは驚くほど変わっていきます。

サランがほかの男性と親しくしていると気になって仕方がなく、そばにいたくて何かと理由を作る。

このツンデレをスマートに演じられるのはジュノだからこそ。

ジュノが演じると、本当に「恋をして初めて笑うことを覚えた人」のように見えるんですよね。

そして、ホテルの後継者としてスーツ姿で仕事をしているときの堂々とした姿もク・ウォンそのもの。

御曹司らしい品のよさと、サランの前では余裕をなくしてしまうかわいらしさ。

この振り幅を自然に見せられたことで、ク・ウォンという王道の財閥御曹司がジュノだけのキャラクターになったと思います。

第4位『ヴィンチェンツォ』ソン・ジュンギ

主演俳優がドンピシャだった韓国ドラマ第4位は、『ヴィンチェンツォ』です。

主人公ヴィンチェンツォ・カサノ(ソン・ジュンギ)は、イタリアマフィアの顧問として生きてきた韓国系イタリア人。

韓国へ戻ったヴィンチェンツォは、クムガ・プラザをめぐる問題をきっかけに、巨大企業バベルと対立していきます。

ヴィンチェンツォがソン・ジュンギにぴったりだと思ったのが、敵を倒すときの容赦のなさ。

終盤では、これまで自分や仲間を苦しめてきた相手に対して、自分のやり方で残酷に報復していきます。

きれいなスーツ姿で落ち着いて見える人物が、相手を追い詰める場面になると一気にマフィアの顔を見せる。

ソン・ジュンギの上品でスマートな雰囲気があるからこそ、この切り替わりが強烈でした。

その一方で、クムガ・プラザの住人たちと一緒になると雰囲気が一変。

鳩にインザーギとあだなをつけたり、住人たちの予想外の行動に振り回されたりする姿には思わず笑ってしまいました。

冷酷なマフィアの顧問なのに、どこか抜けたところもあって憎めない。

ソン・ジュンギが演じたことで、ヴィンチェンツォは「怖い主人公」と「応援したくなる主人公」の両方を成立させたと思います。

あの涼しい顔でバベルを徹底的に追い詰めていく姿を見ていると、ヴィンチェンツォ=ソン・ジュンギという印象が残るのも納得です。

第3位『愛の不時着』ヒョンビン

主演俳優がドンピシャだった韓国ドラマ第3位は、『愛の不時着』です。

主人公リ・ジョンヒョク(ヒョンビン)は、北朝鮮の軍人で、韓国からパラグライダーで不時着したユン・セリ(ソン・イェジン)をかくまうことになります。

ジョンヒョクは無口で愛想もないのに、セリのためなら驚くほど細かいところまで気がつく人。

セリが生活に困らないように必要なものを用意したり、自転車で迎えに来たり、市場でセリを見失ったときには大きなろうそくを掲げて見つけたり。

そして何より忘れられないのが、セリを守る場面。

危険が迫れば迷わず前に出て、自分の身を危険にさらしてでもセリを守ろうとします。

軍服姿のヒョンビンは体格もしっかりしているので、その姿だけでジョンヒョクの頼もしさに説得力がありました。

寡黙で頼れる軍人なのに、恋愛には不器用でとことん一途。

ヒョンビンが演じたことで、ジョンヒョクの「こんな人に守られたい」と思わせる魅力が何倍にも大きくなったように感じました。

『愛の不時着』はヒョウンビンがリ・ジョンヒョクでなければあれほどのヒットはなかったでしょう。

それくらいリ・ジョンヒョクとヒョンビンはぴったり重なっていました。

第2位『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』コン・ユ

主演俳優がドンピシャだった韓国ドラマ第2位は、『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』です。

主人公キム・シン(コン・ユ)は、高麗時代に命を落とし、その後900年以上も不滅の命を生き続けているトッケビ。

現代では大きな屋敷に暮らし、落ち着いた服装で静かに歩いているだけでも、人間とは少し違う存在に見えます。

コン・ユの長身と大人っぽい雰囲気があることで、「900年以上生きている男」という現実離れした設定にも妙な説得力がありました。

特に印象的なのが、初雪の日にウンタクから胸の剣を抜いてあげると言われるシーン。

長い間、自分の命を終わらせてくれるトッケビの花嫁を待っていたはずなのに、ウンタクと過ごすうちに生きたいという気持ちが芽生えていきます。

このときのキム・シンは、何百年も生きてきた存在なのに、驚くほど不器用。

ウンタクがほかの男性の話をすると嫉妬したり、死神(イ・ドンウク)と子どものように張り合ったりする姿もあり、威厳たっぷりだったトッケビが急にかわいく見えます。

一方で、高麗時代の記憶や自分が背負ってきた運命と向き合う場面では、同じ人物とは思えないほど表情が変わります。

長い年月を生きてきた孤独と、ウンタクと出会ってからの恋する男性のかわいらしさ。

これほど振り幅の大きいキム・シンを、どちらも自然に見せたのがコン・ユ。

今でも「トッケビ」と聞けば、ロングコートを着たコン・ユの姿が浮かぶほど。

キム・シンというキャラクターそのものをコン・ユが作り上げたと言ってもいいくらい、忘れられない配役です。

第1位『キム秘書はいったい、なぜ?』パク・ソジュン

主演俳優がドンピシャだった韓国ドラマ第1位は、『キム秘書はいったい、なぜ?』です。

主人公イ・ヨンジュン(パク・ソジュン)は、大企業の副会長で、仕事もルックスも完璧だと自分でも信じている超ナルシスト。

そんなヨンジュンの元を離れようとする秘書のキム・ミソ(パク・ミニョン)。

「こんな完璧な自分のそばを離れる理由が分からない」という感覚でキム・ミソの退職を引き止めます。

強烈なキャラクターですが、パク・ソジュンが演じると本当に「自分が一番かっこいい」と思っていそうに見えるのが面白いところです。

特に好きなのが、ミソを振り向かせようとして一生懸命になるヨンジュン。

恋愛経験は豊富そうに見えるのに、実際に好きな女性を前にすると空回り。

離婚を経験している友人のユシク(カン・ギヨン)に恋愛相談をします。

社員旅行にもこっそり参加し、ミソの近くにいようとする姿は、最初の完璧な副会長からは想像できないほど必死です。

それでも、パク・ソジュンが演じると長身でスタイルがよく、堂々とした立ち振る舞いなので、「若くして大企業を動かす副会長」という漫画のような設定まで自然に受け入れられました。

格好いいだけではヨンジュンにならない。

ナルシストぶりを思い切り振り切って笑わせながら、恋愛では不器用な男性としてキュンとさせる。

この両方をここまで魅力的に演じたからこそ、『キム秘書はいったい、なぜ?』を見たあとには、イ・ヨンジュンの顔としてパク・ソジュンしか浮かばなくなりました。

第1位にしたくなるほど、役と俳優が見事にハマったキャスティングです。

もしお時間があれば、感想などもぜひ聞かせてください。

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