韓国ドラマを見ていると、主役を追っていたはずなのに、いつの間にか脇役の方が気になっていた。なんてことがあります。

出番はそこまで多くなくても、演技がうまかったり、クセの強いキャラクターだったりすると妙に忘れられません。

そこで今回は、2025〜2026年の比較的新しい韓国ドラマを中心に、「主役より気になった脇役BEST10」を紹介します。

「この人が出てくるのが、すごく楽しみだった」と感じたキャストを10位から見ていきましょう。

第10位『トラウマコード』ハン・ユリム(ユン・ギョンホ)

第10位は、『トラウマコード』のハン・ユリム(ユン・ギョンホ)です。

ハン・ユリムは韓国大学病院の一般外科科長で、ヤン・ジェウォン(チュ・ヨンウ)の指導医。

ところが、ペク・ガンヒョク(チュ・ジフン)がやって来てからは、かわいがっていたジェウォンを重症外傷チームに取られてしまい、何かとガンヒョクを気にするようになります。

最初はガンヒョクと対立する厳しい教授という印象ですが、見ているうちに妙に憎めなくなってくる人物です。

特に、ジェウォンを取られたことへの悔しさを隠しきれず、ガンヒョクに張り合う姿がおもしろいところ。

シリアスな医療ドラマの中で笑わせてくれる場面も多く、「またハン・ユリムが出てきた」とちょっと楽しみになる脇役でした。

主役のガンヒョクとはまったく違うタイプですが、だからこそ2人のやり取りが作品のおもしろさをさらに引き出していたと思います。

第9位『恋は命がけ』カン・ミンファン(オン・ソンウ)

第9位は、『恋は命がけ』のオン・ソンウです。

パク・ウンビンとヤン・セジョンが物語の中心ですが、オン・ソンウも主要キャストの1人として出演しています。

この作品では、主人公2人の関係だけでなく、周囲の人物たちが恋愛や仕事にどう関わってくるのかも見どころのひとつ。

その中でもオン・ソンウは、ただの脇役で終わらず、物語にしっかり存在感を残すポジションです。

主役2人を追っているつもりが、「この人のシーンももっと見たい」と思わせてくれます。

目立つわけではないのに、作品全体のバランスを支えているところが印象に残ります。

第8位『暴君のシェフ』コン・ギル(イ・ジュアン)

第8位は、『暴君のシェフ』のコン・ギル(イ・ジュアン)です。

コン・ギルは、イ・ホン(イ・チェミン)のそばに仕える謎めいた道化師。

登場したときからどこか目を引く人物ですが、物語が進むにつれて、イ・ホンやヨン・ジヨン(ユナ)との関係にも関わっていき、「この人は何者なんだろう」と気になります。

味方だとは思うけれど、もしかしたら敵?などと不安に。

主役2人がメインなんだけど、コン・ギルが出てくるとついそちらにも目がいってしまいました。

イ・ジュアンの整ったビジュアルも印象的ですが、それだけではなく、どこか影のある雰囲気もコン・ギルという役によく合っています。

出番の多さだけでいえば主役には及びませんが、脇役としてしっかり存在感を残したキャラクターでした。

第7位『恋の通訳、できますか?』ヒロ・クロサワ(福士蒼汰)

第7位は、『恋の通訳、できますか?』のヒロ・クロサワ(福士蒼汰)です。

ヒロは、日本の人気俳優。

かつてロマンチックなイメージで人気を集めていたものの、現在は以前ほどの勢いがなくなっている俳優です。

そんなヒロが出演するのが、恋愛リアリティ番組「Romantic Trip」。

世界的スターになったチャ・ムヒ(コ・ユンジョン)と一緒に世界各地を旅し、本当に恋が生まれるのかについて描かれる番組です。

そして2人の間で通訳を務めるのが、チュ・ホジン(キム・ソンホ)。

つまり、ホジンはムヒとヒロの会話を通訳しなければならないストーリー。

ヒロの登場によって恋や嫉妬がどう伝わるのかが物語のポイントです。

第7話では自分の気持ちを整理するためにソウルを歩き回り、第9話ではムヒとお互いの気持ちについて話す場面も描かれています。

そのため、「結局ヒロはムヒをどう思っているの?」「ムヒはヒロをどう見ているの?」と、こちらの関係も気になってきます。

キム・ソンホとコ・ユンジョンの恋愛よりも、途中から「ヒロはどうなるんだろう」と気になってしまう。

主人公2人とはまた違った恋の立場を見せてくれる人物です。

第6位『テプン商事』ワン・ナムモ(キム・ミンソク)

第6位は、『テプン商事』のワン・ナムモ(キム・ミンソク)です。

ワン・ナムモは、カン・テプン(イ・ジュノ)の親友。

1997年の通貨危機でテプンの人生が大きく変わっていく中でも、そばで支え続ける人物です。

最初はテプンと一緒に遊び歩く気楽な友人という印象ですが、物語が進むにつれて意外と頼れるところが見えてくるのがいいところ。

テプン商事が資金難に陥ったときには、ナムモが営んでいたチキン店が、会社の新しい拠点になる展開もあります。

ナムモは、親思いで、彼女もとても大事にする、テプンと同じくとても純情なキャラクター。

主役のテプンがどんどん成長していく一方で、昔から変わらずそばにいてくれるナムモを見ると、こういう友人がいるのはいいなと思ってしまいます。

第5位『広場』ク・ジュンモ(コンミョン)

第5位は、『広場』のク・ジュンモ(コンミョン)です。

ク・ジュンモは、裏社会を仕切る組織「ボンサン」のトップ、ク・ボンサン(アン・ギルガン)の息子。

ボンサングループの専務を務め、父親の後を継ぐ立場にいる人物です。

ジュンモは、自分が欲しいと思ったものは手に入れたい、自分の思い通りにならないことが許せないという、幼稚で憎たらしい嫌な奴!

そんなジュンモが、ナム・ギソク(イ・ジュニョク)に屈辱を受けたたことで事態は、大きく動き始めます。

冷静に考えれば、もっと別の方法があるだろうと思うのですが、感情のままに突っ走ってしまう。

その危うさが、『広場』の前半では強烈。

そして何より印象に残ったのが、コンミョンのこれまでとのギャップです。

『ホン・チョンギ』や『エクストリーム・ジョブ』などでは、爽やかで親しみやすいイメージも強かったコンミョンですが、『広場』ではイライラするほど身勝手なジュンモを演じています。

制作発表会でコンミョンは、ノワールアクションも悪役も今回が初めてだったと明かしています。

またジュンモについて、自分の感情に正直で、分別のつかない子どものような部分を意識して演じたことも語っていました。

『広場』はナム・ギジュン(ソ・ジソブ)の復讐が中心のドラマですが、個人的にはジュンモの動向が気になりました。

嫌われる役をここまで振り切って演じたコンミョンも新鮮で、「主役より気になった脇役」という今回のテーマにはぴったりです。

第4位『親愛なるX』キム・ジェオ(キム・ドフン)

第4位は、『親愛なるX』のキム・ジェオ(キム・ドフン)です。

キム・ジェオは、主人公ペク・アジン(キム・ユジョン)と深く関わる人物のひとり。

『親愛なるX』は、アジンが周囲の人を利用しながら芸能界の頂点を目指していく物語ですが、ジェオもそんな彼女に振り回される人物のひとりです。

ただ、ジュンソとはまた違った距離感でアジンに関わっているため、見ているとジェオの気持ちや行動も気になってきます。

特に終盤では、追い詰められたアジンがジェオに助けを求める展開もあり、単なる脇役では終わらない存在です。

第11話で、アジンが夫ドヒョクの弱みを握るためジェオに助けを求めることが確認できます。

キム・ドフンは『ムービング』でも印象に残りましたが、本作でも目が離せない役でした。

また「ソチョドン」でも、筆者お気に入りのシーンを演じてくれていますので、ちょっとご紹介しますね。

ソチョドンでは、カメオ出演にも関わらず、これほどの爪痕を残しているなんてすごいです。

第3位『おつかれさま』ヨム・ビョンチョル(オ・ジョンセ)

第3位は、『おつかれさま』のヨム・ビョンチョル(オ・ジョンセ)です。

ヨム・ビョンチョルは、オ・エスン(IU)の継父として登場する人物です。

この人物は、腹が立つ場面も多く、「もっとエスンをかわいがってほしい」と思ってしまうほど。

これは、オ・ジョンセの演技が妙にリアルで、上手だからでしょう。

主役のエスンとグァンシクの人生が描かれる物語ですが、こうした周囲の人物までしっかり印象に残るのが『おつかれさま』のおもしろいところ。

ヨム・ビョンチョルは出番が少ないのに存在感があり、「忘れられない脇役」として第3位に入れたい人物です。

まさに「名作にオ・ジョンセあり」と言われるだけのことはありますね。さすがです。

第2位『鉄槌教師』チェ・ガンソク(イ・ソンミン)

第2位は、『鉄槌教師』のチェ・ガンソク(イ・ソンミン)です。

チェ・ガンソクは、教権局を創設した教育部長官。

主人公ナ・ファジン(キム・ムヨル)が学校の現場で問題を解決していく一方で、チェ・ガンソクは教権局そのものを背負う立場として登場。

第4話で、チェ・ガンソク率いる教権局は政治的に苦しい立場に立たされるのですが、単なる上司役ではなく、組織の存続にも関わってきます。

イ・ソンミン演じるガンソクは、ファジンのように派手なアクションをするわけでないですが、信じられないくらいの存在感があります。

『ミセン-未生-』や『財閥家の末息子』でもそうでしたが、イ・ソンミンは主役の横にいても埋もれない俳優。

『鉄槌教師』でも、チェ・ガンソクが出てくるとイ・ソンミンに注目してしまいます。

教権局を作った人物だからこそ、ファジンたちをどこまで守るのか、政治的な圧力にどう対応するのかも気になり、主役とは別の意味で最後まで動向を追った脇役です。

第1位『エージェント・キム:リアクティベーティッド』ソン・ハンス(チェ・デフン)

第1位は、『エージェント・キム:リアクティベーティッド』のソン・ハンス(チェ・デフン)です。

ハンスは、キム部長(ソ・ジソブ)のパパ友。

普段は子どもたちにテコンドーを教えていますが、実は過去に特殊任務を遂行していた人物です。

最初は、キム部長の周りにいるちょっと頼れる友人くらいに思っていたのですが、ハンスが本格的に動き出してから印象が一変しました。

テコンドーの実力がとにかくすごく、キム部長と一緒に敵のもとへ乗り込む場面では、ハンスのアクションを楽しみにしていたほどです。

ハンスは元テコンドーのオリンピック代表選手で、廃ホテルではキム部長とともに大勢を相手にするアクションが圧巻でした。

後半には、親友としてキム部長を助ける一方、自分も父親として息子を守ろうとする姿が描かれ、終盤では息子を人質に取られ、親友のキム部長と対峙しなければならない状況に追い込まれます。

チェ・デフンはインタビューで、本作のヒットについて下記のように答えていましたよ。

これが現実なのかどうか、本当に分からないほどです。テレビでしか見てこなかった、まるで他人の話のように感じます。誰かが今もずっとドッキリカメラを回しているに違いない、と思うほどです。

引用:シネマカフェ

『エージェント・キム』はもちろんソ・ジソブが主役ですが、個人的にはチェ・デフンやパク・ジンチョル(ユン・ギョンホ)にワクワクしました。

普段は気のいいパパ友なのに、いざというときはめちゃくちゃ強い。

それでいて家族や友人への思いも描かれているので、今回の「主役より気になった脇役BEST10」では、文句なしの第1位です。