好きな俳優の名前を見つけて、「この人が主演なら観てみよう」と再生したことはありませんか?

今回は、イ・ジェフンやイ・ジュニョク、ソ・ジソブをはじめ、主演俳優の演技に引き込まれたNetflix韓国ドラマを10作品選びました。

役になりきる姿や忘れられない名場面とともに、10位から紹介します。

10位 わたしの完璧な秘書|イ・ジュニョク

『秘密の森』で、腹の内が読めない検事ソ・ドンジェを演じたイ・ジュニョク。

『わたしの完璧な秘書』では、娘を育てながら働く秘書ユ・ウノを演じます。

ウノと会社代表のジユンは、出会いからして険悪です。

ジユンが引き抜こうとした技術者をウノが引き止めたのに、職を失ったウノが彼女の秘書になるのですから。

ジユンに無視されても、細かな仕事の好みを覚えようと奮闘する姿に、最初は「頑張れ、ウノ」と応援したくなります。

面白いのは、ウノにも変化があること。

もともとはヘッドハンティングに偏見を持っていた彼が、ジユンと仕事をするうちに、その考えを変えていきます。

人の転職や働き方をめぐる話もあるので、恋愛以外でも楽しめるドラマです。

家に帰れば、娘を大切にするお父さん。

真面目で堅苦しい人物かと言うと、辛い物が苦手で面白いところも。

仕事中のウノも好きですが、そんな表情を見せられると、もう続きを観ずにはいられません。

イ・ジュニョク主演ならきっと面白いドラマに違いないと見始めても、決して裏切らないドラマです。

9位 クイーンメーカー|キム・ヒエ

大企業ウンソングループで働くキム・ヒエが演じるファン・ドヒ。

ウンソングループに抗議する弁護士オ・ギョンスクと対決するドヒでしたが、ある悲劇をきっかけに、自分が守ってきた会社と決別します。

今度はギョンスクをソウル市長にするため、選挙戦に飛びこむストーリー。

私が引き込まれたのは、テレビ討論を前にしたギョンスクを鍛えるときのシーンです。

財閥系大企業で長年働いてきた知恵を、今度は財閥に立ち向かうために使う姿には、思わず「その手があったか」とうなりました。

一方で、かつての仕事への後悔も抱えており、強気に作戦を進める姿と、ふと苦しそうな顔を見せる姿が絶妙。

そんなドヒを演じるキム・ヒエはすごくかっこいいです。

次は敵に何を仕掛けて、追い詰められたドヒがどう切り返すのか、続きが気になってとても面白いドラマです。

8位 軍検事ドーベルマン|アン・ボヒョン

アン・ボヒョンが演じるド・ベマンは、お金のために軍検事になった男。

除隊まであと1カ月。

面倒なことは起こさずに去りたいところへ、「階級より法が上」と考える新人軍検事チャ・ウインがやって来ます。

この2人が同じ職場にいるだけで、何か起こりそうでワクワクします。

最初のベマンは、「どこがドーベルマン?」と思うほど、やる気のない軍検事です。

権力のある人にうまく取り入り、自分の得になる道を選ぶ。

ところが、ウインと関わり、軍の中に隠された真実を知るうちに、その頭の回転の速さを悪を暴くために使い始めます。

「やっと本気を出した!」と思えるシーンはスカッとします。

軍の階級を盾にした相手と渡り合う法廷場面もあれば、アン・ボヒョンの体格を生かしたアクションも満載。

少しずつ顔つきまで変わっていくベマンを見ていると、最初は腹が立った人物だけど、いつの間にか「がんばれートベマン!」と応援してしまいます。

アン・ボヒョンが主演だからこそ、憎たらしい悪役だらけのドラマでも爽快な気分で観れるドラマです。

7位 財閥家の末息子 Reborn Rich|ソン・ジュンギ

ソン・ジュンギが演じるユン・ヒョンウは、財閥スニャングループに尽くしてきた社員です。

ところが、あろうことかこれまで身を粉にして尽くしてきたスニャングループに裏切られて命を落とします。

断崖絶壁から、銃で頭を撃ち抜かれて海に落ちたヒョンウ。

なんと、目を覚ますと1987年。

今度は、スニャン創業者の孫チン・ドジュンとして生きることになります。

仕えていた一族の中に入ってやり直すなんて、すごい展開ですよね?

最初は、理解できなかったヒョンウですが、ドジュンとして生まれ変わったことを認識すると「復讐」を誓います。

ドジュンの武器は、これから起こる出来事を知っていることです。

子どものころに大統領選の結果を見通し、祖父のチン・ヤンチョル(イ・ソンミン)から土地をもらうヒョンウ。

その土地が後に大きな価値を持つと分かっているので、「次は何を仕掛けるんだろう?」と楽しくなりました。

でも、ヤンチョルはさすがに一代で財閥を築き上げただけあって、簡単に出し抜くことはできません。

ドジュンを試すような鋭い視線が怖いです。

ソン・ジュンギが何も知らない孫の顔で、次の手を考え、イ・ソンミンがその裏を探りながらも孫の成長を喜んでいるのか、2人の駆け引きが面白い。

財閥一家に復讐したいヒョンウと、孫としてヤンチョルに向き合うドジュン。

その両方をソン・ジュンギが爽快に演じるので、夢中になってしまう1作です。

6位 秘密の森|チョ・スンウ

『秘密の森』のファン・シモク(チョ・スンウ)は、何を考えているのか表情からはほとんど分からない検事です。

子どものころに受けた脳手術の影響で、感情を表に出すことが苦手なのです。

そんなシモクは殺人事件の、捜査を進めるのですが、検察内部の不正が見えてきます。

登場人物の全ての人が「裏で何か企んでるのでは?」と疑いたくなってきて、上司も同僚も、事件に関わる人たちが少しずつ怪しい。

そんな中、相手の肩書にひるまず、話の矛盾を一つずつ確かめるシモク。

人情味のある刑事ハン・ヨジン(ペ・ドゥナ)と組んでからは、2人のやり取りも楽しみになります。

ヨジンが気持ちを言葉にする一方、シモクは相変わらず無愛想。

それでも、彼女の話を聞き、共に捜査を続ける姿を見ていると、その無口な横顔まで好きになってくるのが不思議です。

チョ・スンウが演じるシモクなら、どんな小さな手がかりも見逃さないはず。

そう信じて観ているのに、真相はなかなか読めません。

次の1話がどんどん気になってくるサスペンスです。

5位 交渉の技術|イ・ジェフン

白髪姿で異彩を放つドラマ『交渉の技術』のイ・ジェフン。

演じるユン・ジュノは、経営危機に陥ったサンイングループに乗り込んできたのは「白蛇」と言われ恐れられている交渉人です。

グループの中核である建設会社の売却を提案し、社内を騒然とさせるユン・ジュノ。

本人は落ち着いた顔をしているのに、周囲は「いったい何を考えているんだ」と気が気ではありません。

イ・ジェフンの演技で好きなのは、安心感です。

物語にぐいぐいと引き込んでくれるので、あっと言う間にハマってしまいます。

視聴しながら、真剣になってしまい「え?大丈夫?」「なんか方法あるの?」などとチームの一員になったような気にさせてくれる。

そして、静かな声で次の一手を出す。

交渉の主導権を握った時のスカッと感がたまりません。

冷たい「白蛇」と呼ばれるジュノですが、相手の気持ちやプライドも考えている温かいところもいいんですよねー。

厳しい表情の中に時折のぞく優しさに、「この人をもっと知りたい」と思わされます。

イ・ジェフン本人も、表現を抑えながらジュノの内面を見せることが、この役での新しい挑戦だったと語っていました。

企業買収の話に詳しくなくても、夢中になれるドラマです。

4位 エスクワイア:弁護士を夢見る弁護士たち|イ・ジヌク

イ・ジヌクが演じるユン・ソクフンは、大手法律事務所の訴訟チーム長です。

面接に遅れた新人弁護士カン・ヒョミン(チョン・チェヨン)に、いきなり退席を求めます。

ヒョミンはその後、面接で実力を示して事務所に採用され、ソクフンのチームを希望しますが、彼はすぐには歓迎しません。

この場面だけなら、融通の利かない嫌な上司にみえますよね。

ところが、事件を担当するソクフンは、意外と情のある温かい人物だということがわかってきます。

例えば、子どもが大けがをした交通事故です。

母親は事故を起こした配送員と会社を訴えますが、ソクフンとヒョミンが調べると、単純な事故ではないことが判明してきます。

依頼人の話を一生懸命に聞くソクフン。

また、ヒョミンが初めての裁判を前に自信をなくしたときには助言をし、彼女が弁護を成功させると、その仕事を認めます。

イ・ジヌクはインタビューで、ソクフンが冷たく見えるとしても、その仕事の進め方には理由と信念があると語っています。

イ・ジヌクは弁護士役が初めてだったとのことで、法廷の難しいセリフを役自身の言葉として話すことにも力を注いだそうです。

最初はソクフンを苦手に感じたのに、どんどん好きになっていきました。

イ・ジヌクが主演だから観てみたいと思ってみて大正解だったドラマです。

3位 マンションのお仕事|チソン

チソンが演じるパク・ヘガンは、元ギャングのボスです。

かつては違法な賭博場を経営していましたが、信頼していた警察幹部に裏切られ、賭博場を失ってしまいます。

さらに、父親のように慕ってきたパク・ヨンマン(チョン・ジニョン)が逮捕されます。

ヘガンはヨンマンをなんとか助けたいのですが、そのためには保釈金100億ウォンが必要でした。

そこでヘガンが目をつけたのは、あるマンションの修繕のために積み立てられた178億ウォンです。

住民代表の会長になって、そのお金を手に入れようと考えます。

目的を聞けば、ヘガンを応援したくなる気持ちもありますが、狙っているのは住民のお金です。

ちょっとダークな主人公で、複雑なスタートですよね?

住民に怪しまれずにマンションへ入り込むため、ヘガンは偽の家族まで用意します。

妻の役を引き受けるのは、弁護士を目指しているカン・ハリ(ハ・ユンギョン)です。

ハリは弁護士試験に落ちたことを姉に言い出せず、合格したと嘘をついていました。

借金もあり、嘘を隠すためにもお金が必要だったハリは、ヘガンから報酬をもらう約束で妻のふりをします。

しかも、そのマンションの管理事務所にはハリの姉が勤めています。

住民だけでなく、姉にもバレてはいけない偽の夫婦生活。

ヘガンとハリが慌てて口裏を合わせる場面は、面白くて笑ってしまいました。

チソンがこの作品に出演した理由も聞くと、ドラマを見る目が少し変わります。

チソンはJTBCのインタビューで、脚本を読んだときに想像が膨らむ作品には強く惹かれると話していました。

『マンションのお仕事』では、マンションの敷地の中に、さまざまな人が暮らす小さな世界を感じたそうです。

住民たちが顔を合わせ、ときにはぶつかりながら生活する姿を想像しているうちに、頭の中でドラマの場面が次々と浮かんだといいます。

そして「これは自分がやらなければ」と出演を決めました。

チソンは最初から、ヘガンの計画だけでなく、彼が出会う住民たちの物語にも引き込まれていたんですね。

チソンはヘガンを「かわいくて、優しくて、ひそかにセクシー」な人物とも紹介しています。

元ボスを「かわいい」と言われると意外ですが、観ていると分かる気がします。

マンションでは堂々と計画を進めようとする一方、偽の夫婦だとバレそうになると、ハリと必死に対策を考えます。

元ボスの貫禄があるのに、時々こんな姿を見せるところがチソンの上手いところですよね。

一方で、ヨンマンのことになると、ヘガンの必死さが胸に迫ります。

チソンは、ヘガンがマンションで見つけるのは、隣人との情や家族の温かさだとも話しています。

最初は住民のお金を狙ってやって来たヘガンが、そこで暮らす人たちと関わり、何を大切に思うようになるのか。

チソンが出演したいと強く思った理由まで知ってみると、面白さも増すように感じられます。

2位 エージェント・キム:リアクティベーティッド|ソ・ジソブ

娘のキム・ミンジ(ソ・スミン)と、どう距離を縮めればいいのか分からない。

ソ・ジソブが演じるキム部長は、そんな悩みを抱える普通の父親です。

ところが、ミンジが突然姿を消したことで、娘にも隠してきた過去が表に出ます。

キム部長は、かつて秘密工作員として活動していた人物でした。

娘を捜し始めたキム部長が、昔の技術を使って相手を追い詰めていく姿は、さすがソ・ジソブ。

相手と向き合ったときの落ち着きや、迷わず相手を叩きのめすシーンには、普通の会社員として暮らしていた間も消えなかった工作員の経験を感じます。

でも、この作品で私が見入ってしまったのは、ミンジを見つけられない、キム部長は父親としての必死な姿です。

娘との距離を縮めることさえ難しかった人が、娘を失うかもしれない状況に放り込まれる。

ソ・ジソブのアクションが切実に見える理由は、その事情を最初に見せてくれるからでしょう。

ソ・ジソブ本人も、アクションには戦う理由が必要だとインタビューで話していました。

先に人物の感情が伝わってこそ、戦う場面が生きるという考えです。

前作『広場』との違いについては、今作のキム部長は「娘と生きたい」から必死に戦うのだと説明していました。

同じソ・ジソブの激しいアクションでも、今度は娘のもとへ帰りたい父親の気持ちが、その一つひとつを動かしているんですね。

高校生の娘を持つ父親という役にも、ソ・ジソブは興味を持ったそうです。

俳優を約30年続けるなかで、自分の新しい姿を見せるのは簡単ではないと感じていたからこそ、この親子が画面でどう見えるのか、本人も楽しみだったと語っています。

娘役のソ・スミンが撮影現場で本当の父親のように接してくれたことも、役づくりの助けになったとのこと。

ソン・ハンス(チェ・デフン)とパク・ジンチョル(ユン・ギョンホ)という、同じく秘密工作員だったパパ友たちとのやり取りも楽しいところです。

娘を案じて一人で突っ走るキム部長が、旧友たちといると少し違う顔を見せる。

ソ・ジソブがかっこよくてスカッとする爽快なドラマです。

1位 復讐代行人 ~模範タクシー~|イ・ジェフン

イ・ジェフンが演じるキム・ドギは、表向きはタクシー運転手です。

しかし、彼が働く「ムジゲ運輸」には、犯罪の被害者に代わって復讐するという裏の仕事があります。

ドギは仲間たちと協力し、被害者を苦しめた相手のもとへ潜入します。

ドギがタクシーを運転しているときは、口数が少なく、簡単には近づけない雰囲気があります。

ところが潜入が始まると、同じイ・ジェフンが演じているとは思えないほど変わる。

気弱な教師になったかと思えば、やけに調子のいい会社員にもなる。

声の出し方も、相手への近づき方も変えて、悪人を油断させます。

「今回はどんなドギが出てくるんだろう」と楽しみにしているうちに、その演技にすっかり夢中になりました。

変装したドギが面白い一方で、復讐を終えて元の姿に戻ると、クールになるのも印象に残ります。

ドギ自身も過去に深い傷を負い、人と親しくなることをためらってきた人物です。

イ・ジェフンはインタビューで、被害者のために動くことが、ドギ自身の痛みを癒やすことにもつながっているのではないかと話していました。

だから、悪人を懲らしめる場面で痛快な気持ちになったあとも、ドギのことが気にかかります。

イ・ジェフン自身、この作品ほど多彩な姿を見せる役は初めてで、視聴者にどう受け止められるか不安もあったそうです。

潜入中のドギは楽しく見せつつ、被害者が抱える苦しみには真剣に向き合いたかったとも語っています。

笑える変装の場面と、依頼を引き受けるときの真剣なドギ。

どちらも大切に演じているから、毎回の復讐が単なる痛快劇ではなく、誰からも愛されるドラマになったのでしょう。

イ・ジェフンは当時、今の自分にとっての「人生の役」はキム・ドギだとも話していました。

さすがイ・ジェフンが主演ドラマだけあって、とても見ごたえのあるドラマです。

そのため、大ヒットを続けており、『復讐代行人 ~模範タクシー~』はシーズン3まで放送されています。

X→かよよんちゃん