韓国ドラマは、最初の10分で「なにこれ!おもしろそう」と感じる作品がたーくさん。

続きが気になって朝まで観てしまい、寝不足でその日一日「ぼー」っとして過ごしたことも。(遠い目)

そこで今回は、序盤から物語の世界へ一気に引き込まれたNetflix韓国ドラマを紹介します。

復讐劇や医療ドラマ、サスペンスからラブコメまで、さまざまなジャンルから13作品を選びました。

第13位:ペントハウス

『ペントハウス』は、始まりのシーンから「いったい何が起きたの?」と目が離せなくなったドラマです。

超高級マンション「ヘラパレス」で華やかなパーティーが開かれるなか、最上階(100階)に暮らすシム・スリョン(イ・ジア)の目の前に、ひとりの女性が落ちてきます。

きらびやかなドレス、美しい音楽、富裕層たちが集まる豪華な空間。

その真ん中に突然落ちてきた女性の場面があまりにも激しく、開始早々から頭の中は疑問だらけになりました。

そして、なぜか落ちてきた女性を隠す、ヘラパレスの住人たち。

次々とありえないことの連続です。

登場人物は多く、序盤から怒鳴り声や言い争いも続きます。

子どもの進学や音楽コンクールに異常なほど執着する親たちを見て、「なんなんこれ?」と何度もあきれました。

とくにチョン・ソジン(キム・ソヨン)の迫力はすさまじく、画面に現れるだけで空気がピリッと変わります。

好きになれる人物はなかなか見つからないのに、なぜか続きがめちゃくちゃ気になる。

この不思議な中毒性こそ、『ペントハウス』の一番怖いところです。

Netflixで配信されている『ペントハウス』は、シーズン1が42話、シーズン2が26話、シーズン3が28話の全96話です。

96話と聞くと、さすがに長いと感じるかもしれません。

ところが、毎回「まじで?」という場面で次回へ続くため、続きが気になって仕方なくなるドラマです。

第12位:ザ・グローリー ~輝かしき復讐~

『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』は、開始して間もなく、主人公ムン・ドンウン(ソン・ヘギョ)が高校時代に受けた壮絶ないじめが描かれます。

同級生のパク・ヨンジン(イム・ジヨン)たちは、ドンウンを体育館へ呼び出し、暴力を振るうだけでなく、ヘアアイロンを肌に押し当てて笑っていました。

あまりにも残酷で、正直、目をそらしたくなる場面です。

しかし、ここで視聴を止めることはできませんでした。

この場面が残酷であればあるほど、ドンウンが何年もかけて復讐を計画する理由が伝わってくるからです。

さらに腹が立ったのは、彼女を助けるべき大人たちの態度でした。

警察に相談しても、裕福な家庭に育ったヨンジンたちは守られ、学校の教師までドンウンを責めます。

母親さえお金を受け取って娘を見捨ててしまう姿には、「どうして誰も助けてくれないの」と苦しくなりました。

いじめの加害者だけではなく、見て見ぬふりをした大人や、権力に従った人たちも同じくらい憎たらしい!

その後、大人になったドンウンは、静かな声で話し、表情もほとんど変えず、長い時間をかけて加害者たちの生活へ入り込んでいきます。

ソン・ヘギョの抑えた演技が本当に見事で、穏やかに見えるほど怖さが増していました。

ドンウンの復讐は決して明るいものではないのに、いつの間にか「今度こそ負けないで」と応援したくなります。

ヨンジンたちが何事もなかったように華やかな人生を送っているため、なおさらドンウンの反撃を見届けずにはいられません。

全16話ですが、物語には余計な寄り道が少なく、少しずつ追い詰めていく過程にも緊張感があります。

苦しい過去だけで終わらず、その痛みが緻密な復讐へ変わっていくところに引き込まれました。

刺激の強い場面はありますが、開始直後に抱いた怒りが、そのまま最終話まで観続ける力になるドラマです。

第11位:復讐代行人 ~模範タクシー~

『復讐代行人 ~模範タクシー~』は、出所した性犯罪者チョ・ドチョルが、大勢の報道陣に囲まれる場面から始まります。

幼い少女を傷つけたにもかかわらず、心身衰弱を理由に刑が軽くなったドチョル。

反省するどころか、外へ出られたことを喜んでいるような態度を見ていると、開始早々から腹が立ちました。

そんなドチョルの前に現れたのが、キム・ドギ(イ・ジェフン)の運転する黒い模範タクシーです。

ドチョルが何の疑いもなく偉そうに後部座席へ乗り込んだあと、性犯罪者を乗せたタクシーがそのまま姿を消す展開に、一気に引き込まれました。

ドギが働くムジゲ運輸は、表向きは普通のタクシー会社です。

しかし、その裏では被害者から依頼を受け、法律で十分に裁けなかった悪人への復讐を代行していました。

法律を無視して私的な制裁を加えるため、ドギたちの行動をすべて正しいとは言い切れません。

それでも、加害者ばかりが守られ、被害者が泣き寝入りする事件を見せられると、「誰かが止めてほしい」と思ってしまいます。

ドギは口数が少なく、普段は感情をあまり表に出しません。

ところが、悪人を追い詰めるときの動きには迷いがなく、この人なら何とかしてくれそうだと思わせる頼もしさがあります。

イ・ジェフンの運転シーンも格好よく、静かなドギが突然強くなる瞬間は何度見てもテンション爆上がりです。

特に苦しくなったのは、知的障害のあるカン・マリアが就職先の工場で搾取され、暴力まで受けていたことです。

逃げても警察に助けてもらえず、橋の上まで追い詰められたマリアが目にしたのが、模範タクシーの連絡先でした。

この作品の魅力は、追い詰められた人に助けを求める場所を用意していることだと思います。

ドギたちは依頼人の話を聞き、相手の悪事を調べたうえで、その人物に合った方法で反撃します。

潜入するたびに別人になりきるドギも面白く、毎回どんな姿を見せるのか楽しみになりました。

加害者が自分のしたことの重さを思い知る場面には、少しやりすぎだと思いながらも、やはりスカッとします。

被害者の置かれた状況がつらいため、観ている途中で何度も腹が立ちますが、その怒りが強いほどドギたちの登場が待ち遠しくなります。

理不尽な事件への怒りがそのまま次の話を観る力になるドラマです。

開始10分ほどで秘密のタクシーに乗せられたら、もう途中で降りることは難しいですよ。←うまいっ!👍

第10位:白雪姫には死を~BLACK OUT

『白雪姫には死を~BLACK OUT』は、主人公コ・ジョンウ(ピョン・ヨハン)が、記憶を失ったまま殺人犯にされていく恐怖から始まります。

ジョンウは成績優秀で、医学部への進学も決まっていた将来有望な高校生でした。

ところが、大学入試を終えた翌日、仲のよかった少女2人が突然姿を消します。

事件の前夜に酒を飲んでいたジョンウは、目を覚ましてもその時間の出来事をほとんど覚えていません。

彼の車や倉庫からは少女たちの血痕や所持品が見つかりますが、殺人事件とされながら遺体は発見されませんでした。

それでも警察や村の住人たちは、最初からジョンウが犯人だと決めつけるのです。

ジョンウ自身、自分がそんな恐ろしいことをしでかした記憶はないのですが、酔っていたため証明できません。

「何も覚えていない」というだけで人生が崩れていく状況。

このドラマで一番恐ろしかったのが、ここ↑でした。

きっと、あなたも開始10分ほどで事件の真相を確かめたくなりますよ。

証拠だけを見ると、たしかにジョンウは怪しく見えます。

しかし、逮捕されたときの戸惑いや、懸命に記憶をたどろうとする姿を見ていると、どうしても完全な犯人とは思えませんでした。

そのため、ジョンウを信じて真相を見届けたい気持ちが少しずつ強くなります。

裁判で有罪となったジョンウは10年間服役し、辛い刑務所暮らしを経てようやく出所。

他に行く当てもなく故郷のムチョンへ戻ります。

しかし、家族同然に接してくれた村人たちは冷たくなり、彼を今も殺人犯として扱っていました。

村を離れれば少しは楽になれそうなのに、ジョンウは、その場所へ残ります。

ここから誰かの視線や何気ない会話まで怪しく見え始め、村全体が大きな秘密を隠しているような不気味さがじわじわと広がっていきます。

登場人物の表情や言葉の端々に違和感があり、見逃さないように画面へ集中してしまいました。

特に、ジョンウが忘れていた記憶を少しずつ取り戻すたび、これまで信じていた出来事の見え方が変わっていくところが面白いです。

何気なく置かれた小さな違和感が真相につながる構成もよくできていて、後半になるほど止められなくなりました。

誰が味方で誰がうそをついているのか簡単には分からず、最後まで何度も予想を裏切られます。

開始直後にジョンウと一緒に記憶のない夜へ放り込まれ、そのまま全14話を一気に視聴し続けたくなるドラマです。

第9位:ダイナマイト・キス

『ダイナマイト・キス』は、主人公コ・ダリム(アン・ウンジン)が、会社の代表になってイケメン男性からプロポーズされる場面から始まります。

いかにも韓国ラブコメらしい華やかな始まりですが、残念ながら、それはダリムが移動中に見ていた夢でした。

現実のダリムは30代になっても就職が決まらず、公務員試験にも落ち続けています。

華やかな夢と厳しい現実の落差があまりにも大きくて、開始早々から笑いながらも少し切なくなりました。

約束に遅れそうになって必死に走っているのに、困っている人を見かけると素通りできない。

そんなダリムを見ていると、要領はよくないけれど、根はとても優しい女性なのだと分かります。

さらに妹からは、就職していない姉の存在を結婚相手の家族に知られたくないと言われ、結婚式への出席を遠回しに断られてしまいます。

妹の事情も分からなくはないのですが、ダリムの寂しそうな表情を見ると、そこまで言わなくてもいいのにと思いました。

その代わりにもらった済州島への旅行券が、ダリムの人生を大きく変えます。

済州島で出会ったのは、仕事のできる経営コンサルタントのコン・ジヒョク(チャン・ギヨン)です。

ダリムは崖の近くにいたジヒョクを自らの命を絶とうとしていると勘違いし、止めようとして体当たりしてしまいます。

助けるつもりが相手にけがをさせ、治療費まで払うことになる慌ただしさに、笑ってしまいました。

失敗が続いても一生懸命なダリムには、つい応援したくなる親しみやすさがあります。

最初はかみ合わなかった2人ですが、ジヒョクが仕事で探していたAI専門家がダリムの元恋人だと分かり、思いがけず協力することになります。

最悪の出会いから偽装カップルになるまでのテンポがよく、細かいことを考える前に物語へ乗せられました。

パーティーで恋人同士だと証明するため、ダリムが突然ジヒョクへキスする場面も印象的です。

それまで余裕のあったジヒョクが動揺し、ダリムを見る目まで変わってしまいます。

タイトルどおり、たった一度のキスで本当に恋へ落ちる瞬間が分かりやすく描かれていて、楽しい気分になりました。

チャン・ギヨンとアン・ウンジンの掛け合いが自然で、次はどんな勘違いが起こるのか気になります。

王道だからこそ安心して笑って楽しめるラブコメであり、重いサスペンス作品が続いたあとに観ると、いい気分転換にもなりました。

開始10分ほどでダリムとジヒョクの人柄が好きになり、楽しみになるドラマです。

第8位:わたしの完璧な秘書

『わたしの完璧な秘書』は、ヘッドハンティング会社「ピープルズ」の代表カン・ジユン(ハン・ジミン)が、忙しく仕事をこなす姿から始まります。

優秀な人材を見抜き、相手の経歴や能力を頭に入れたうえで、迷いなく転職を勧めるジユン。

仕事ができる女性CEOの堂々とした姿が格好よく、開始10分ほどで彼女のペースに引き込まれました。

部下に妥協を許さず、必要のない会話もしないため、職場では近寄りがたい存在です。

ここまで冷たくしなくてもいいのにと思う一方で、経営者として結果を出し続けなければならない厳しさも伝わってきました。

仕事については誰よりも有能なのに、片づけや食事など、自分のことになるとまるで駄目。

他人の人生を整える仕事をしながら、自分の生活には驚くほど無頓着というギャップが人間らしく、少し親しみを感じました。

そんなジユンが、ハンス電子の優秀な技術者ヤン・ホジンを引き抜こうとします。

ところが、転職を阻止するために現れた人事部のユ・ウノ(イ・ジュニョク)に計画を邪魔されてしまいます。

ウノは会社の都合だけを押しつけるのではなく、長年働いてきたホジンの不安や家族の事情にも耳を傾けていました。

目の前の人を役職や実績だけで判断しないウノの誠実さが、最初の仕事ぶりからよく分かります。

ジユンにとっては、絶対に成功させたいヘッドハンティングを邪魔した相手です。

ウノにとっても、社員を商品扱いをするように見えるジユンは、簡単に受け入れられません。

そのため、最悪の出会いを果たす2人が面白かったです。

ジユンとウノは、ホジンを巡って互いに一歩も譲らず、会話をするたびに空気がピリピリします。

それでも暗くなった寺の階段を下りるシーンでは、足元が見えず困っているジユンのために、ウノがスマートフォンのライトを向けます。

さりげなく、歩きやすいように照らし続ける姿が印象的でした。

相手を気遣えるウノの優しさに、ジユンよりも先に視聴者のほうが心をつかまれてしまいます。

その後、関わりたくないと思っていたウノがジユンの秘書になるため、2人の立場はさらに複雑に。

何でも完璧にこなす男性秘書と、仕事以外は危なっかしい女性CEOという組み合わせも新鮮です。

ウノがジユンの机を片づけ、食事や予定を細かく管理する姿には、ときめきよりも先に「こんな秘書がいたらいいのになーうらやましい」と思ってしまいました。

恋愛がゆっくり進む一方で、仕事に疲れた人や、自分のことを後回しにしてしまう人の気持ちも丁寧に描かれています。

恋愛だけでなく大人の働き方にも共感できるラブストーリーなので、自然と続きを観たくなりました。

ジユンとウノが正反対だからこそ、2人の間に少しずつ信頼が生まれる過程を見守りたくなるドラマです。

第7位:哲仁王后~俺がクイーン!?

『哲仁王后~俺がクイーン!?』は、開始10分でこころをつかまれるとはいいきれません。

理由は、ボンファンがタイムスリップしてからが、このドラマの真骨頂だからです。

だけど、ストーリー展開が速いので、あれよあれよと物語が進むため、視聴が止まらなくなることはたしかです。

さて、物語は、現代で働く料理人チャン・ボンファン(チェ・ジニョク)の慌ただしい日常から始まります。

ボンファンは腕に絶対の自信を持ち、女性にもよくモテる少し調子のいい男性。

大統領官邸で最年少料理長を務めるほどの実力者ですが、料理に釣り針が混入する事件が起こり、不正疑惑までかけられてしまいます。

警察に追われたボンファンは、高層マンションからプールへ転落。

水の中で意識を失い、目を覚ますと見たこともない時代の宮殿にいました。

しかも、鏡に映っていたのは自分ではないっ!

現代の男性が朝鮮時代の王妃キム・ソヨン(シン・ヘソン)の体で目覚める展開があまりにも突然で、コミカルな演技に心をわしづかみにされました。

さぁ、ここからは怒涛の面白さが展開していきます。

美しい衣装をまとい、周囲から「王妃様」と呼ばれても、ボンファンの中身は現代を生きてきた男性のままです。

話し方も態度も王妃らしさとは程遠く、宮女たちは突然変わってしまったソヨンを見て戸惑います。

本人はそれどころではなく、どうにか元の体へ戻ろうと宮殿の湖を探して走り回ります。

王妃の姿なのに中身は自信満々で自由すぎる男性という設定だけでも、十分に笑えました。

池の水に頭を入れたり、王宮の決まりを無視したり、婚礼を避けようと必死になったりと、次から次へと騒ぎを起こします。

時代劇のヒロインといえば、上品で控えめな女性を想像しますよね?

しかし、ソヨンは大股で歩き、女性を見ると品定めをし、王様には「ノータッチ」と拒絶。

その動きや表情が本当に男性のようなので、ボンファンの姿が見えるようでした。

特に面白いのは、シン・ヘソンの振り切った演技と細かい表情の変化です。

かわいらしい顔で堂々と男性らしい振る舞いをする姿がおかしく、何度も声を出して笑いました。

一方、ソヨンの夫となる哲宗(キム・ジョンヒョン)は、一見すると穏やかで頼りない王です。

しかし、その裏では宮廷を支配する一族に対抗しようと、密かに動いていました。

ソヨンは元の世界へ戻ることしか考えていないのに、知らないうちに哲宗や宮廷内の争いへ巻き込まれていきます。

笑っているうちに宮廷の権力争いにも引き込まれる構成がうまく、コメディだけでは終わりません。

最初は哲宗を男性として意識するはずがないと考えていたボンファンにも、少しずつ変化が表れます。

男性の心を持った王妃と、彼女を警戒していた王の恋がどうなるのかも予想できず、毎回続きが気になりました。

現代の料理人が王妃になるという強烈な設定と、シン・ヘソンの全力のコメディ演技によって、開始10分ほどで作品の世界へ連れていかれる面白いドラマです。

第6位:素晴らしき新世界

『素晴らしき新世界』は、朝鮮王朝時代に「希代の悪女」と呼ばれた側室カン・ダンシム(イム・ジヨン)が、毒を飲まされようとする場面から始まります。

王の命令によって罪人とされ、周囲からどれほど責められても、ダンシムは自分が悪かったとは認めません。

助けを求めて泣くのではなく、自分を追い詰めた者たちを最後までにらみ返します。

死を前にしても誰にも屈しようとしないダンシムの強さが印象的で、開始直後からただ者ではない女性だと感じました。

これまで『ザ・グローリー』などで強烈な悪役を演じてきたイム・ジヨンですが、今回はたくましく豪快なヒロインを演じています。

悪女と呼ばれた女性が主人公というだけでも気になりますが、物語は処刑シーンからのスタートです。

命が尽きたと思ったダンシムはなぜか目を覚まします。

そこは約300年後の現代でした。

しかも自分の体ではなく、時代劇の撮影現場で王妃の代役をしていた無名女優シン・ソリ(イム・ジヨン)の体に入っています。

処刑された朝鮮時代の側室が現代の無名女優として目覚める展開が早く、開始10分ほどで作品の世界へ引き込まれました。

ダンシムにとって、車もスマートフォンも撮影用のカメラも、すべて理解できないものばかりです。

周囲の人たちは役になりきっていると思いますが、本人は本気で現代を別世界だと考えています。

驚いて固まるのではなく、怪しいものにはすぐ手を出し、気に入らない相手には朝鮮時代の言葉で怒鳴りつけます。

現代の道具や常識へ真正面から立ち向かう姿がおかしく、ダンシムが何をするのか目を離せませんでした。

ダンシムは朝鮮時代の宮廷で、後ろ盾もないまま生き残ってきた女性です。

現代について何も知らなくても、人のうそや敵意にはすぐ気づきます。

相手が男性でも財閥でも遠慮せず、自分を守るためならつかみかかるほどの勢いがあります。

誰かに守られるのを待たないたくましいヒロインなので、観ていて気持ちがよかったです。

そんなダンシムが出会うのが、冷酷な財閥御曹司チャ・セゲ(ホ・ナムジュン)です。

セゲは利益にならないものには興味を示さず、言葉も態度もかなり冷たい男性。

現代の常識を知らないダンシムを変わった女性だと思い、まともに話を聞こうとしません。

一方のダンシムも、偉そうなセゲに従う気はなく、最初から激しく衝突します。

出会いから遠慮なくぶつかり合う2人の勢いが楽しく、最悪の関係からどう恋に変わるのか気になりました。

セゲの頭上へ巨大なマネキンが落ちてきたとき、ダンシムは危険を察知して彼を助けます。

ただの勘違いだと思われていた言動が命を救うため、セゲも彼女を無視できなくなっていきます。

前世から続く因縁、財閥御曹司、無名女優、最悪の出会いなど、韓国ドラマあるある満載。

それでもイム・ジヨンの振り切った演技と、ホ・ナムジュンのツンとした御曹司ぶりがよく合っているので新鮮です。

韓国ラブコメの王道を思い切り詰め込んだ展開を、難しく考えず楽しめるところも魅力。

処刑から現代への移動まで一気に進み、笑いと危険な出来事が交互に起こるため、第1話から続きが気になるドラマです。

強い女性が自分の力で新しい時代を生き抜いていく姿を見ていると、自然と元気をもらえます。

第6位:Missナイト & Missデイ

『Missナイト & Missデイ』は、公務員試験に何年も挑戦しているイ・ミジン(チョン・ウンジ)の就職活動から始まります。

資格をいくつも取得し、勉強も続けてきたミジンですが、今回の試験も思うような結果にはなりません。

面接では同姓同名の若い応募者と並べられ、「イ・ミジン2」と呼ばれてしまいます。

経歴や努力をきちんと見てもらえず、年齢だけで判断されるような空気がありました。

どれだけ努力しても年齢で可能性を狭められる悔しさが伝わってきて、開始10分ほどでミジンを応援したくなりました。

不合格を知ったミジンが家に帰ると、両親は市役所へ直接電話をかけ、娘が合格したと思い込んで大喜びします。

本当は同姓同名の別人と間違えられているのですが、うれしそうな両親を前にすると、ミジンは真実を言い出せません。

悪気のない期待ほど苦しく感じることもあるため、見ていて胸が痛くなりました。

家族をがっかりさせたくなくて本当のことを言えないミジンの気持ちは、よく分かります。

追い詰められたミジンは、公務員に推薦できると話す男を信じ、就職詐欺に巻き込まれてしまいます。

少し考えれば怪しいと気づきそうな話ですが、長く就職活動を続けてきたミジンには、冷静に判断する余裕が残っていませんでした。

ここで検事のケ・ジウン(チェ・ジニョク)が現れ、詐欺だと見抜いて助けてくれます。

それでも両親のお金を失ったミジンの落ち込みは深く、酒を飲みながら今までの努力まで否定したくなってしまいます。

そんな夜、ミジンは不思議な猫を助けようとして古い井戸へ落下。

翌朝目を覚ますと、鏡の中には自分とはまったく違う50代の女性が映っていました。

一晩で50代の女性に変わってしまう意外すぎる展開に、就職ドラマだと思っていた気持ちが一気に吹き飛びました。

昼間はイム・スン(イ・ジョンウン)の姿になり、日が沈むと元のミジンへ戻る。

母親から家に侵入した知らない女性だと勘違いされ、追い回される場面もおかしく、先ほどまでの重さが嘘のように笑えます。

見た目は50代でも考え方や体力は20代のミジンのままなので、そのギャップがとても新鮮でした。

ミジンはこの体に嘆きながらも、シニアインターンの募集へ応募します。

若い姿では何度挑戦しても採用されなかったのに、イム・スンとして受けた試験では、体力や記憶力を発揮して見事に合格しました。

特に印象に残るのは、イム・スンを演じるイ・ジョンウンの動きです。

若いミジンと同じ癖や勢いを残しながら走ったり踊ったりするため、本当に同じ人物に見えてきます。

イ・ジョンウンの軽やかな動きと豊かな表情だけでも、観ていて楽しい気分になりました。

ようやく手にした仕事先は検察庁で、そこには詐欺事件で出会ったジウンもいます。

年齢も名前も違う姿で再会するため、恋愛には勘違いが重なり、その一方で失踪事件や殺人事件も動き始めます。

明るいラブコメから急にサスペンスへ切り替わるので、少し驚きますが、その振れ幅も本作の面白さです。

年齢を重ねても新しい仕事に挑戦できる前向きさがあり、笑いと元気をもらえました。

就職活動に疲れたミジンが思いがけない姿で居場所を見つけていくため、先の読めない設定に笑いながら、自然と続きを観たくなるドラマです。

第4位:恋は飴模様

病院のベッドで目を覚ましたコ・ウンセ(ハヨン)は、自分の名前も仕事も、それまでどんな人生を送ってきたのかも思い出せません。

物語が始まってすぐ、何も覚えていないウンセの心細さがひしひしと伝わってきて、こちらまで落ち着かない気持ちにさせられます。

そこへ、チャン・テハ(チョン・ヘイン)が現れ、自分はウンセの恋人だと言い出します。

記憶喪失だけでも十分に混乱するのに、突然現れた男性が「彼氏だ」と名乗る展開ですから、ウンセが警戒するのも無理はありません。

視聴者も「この人を信じて大丈夫なのかな」と疑いながら、テハの優しい表情を見ると、つい信じてみたくなってしまいます。

正直なところ、チョン・ヘインに言われると信じたくなるという気持ちが、冷静な判断を邪魔してきました。

テハはどこから見ても怪しさ満点なのですが、ウンセを守るときだけは驚くほど真剣で、その不器用な優しさが少しずつ心に染みてきます。

相手が安心できるようにそっと先回りして動く姿が印象的で、応援したくなりました。

一方のウンセは、記憶を失ったからといって、何でも素直に受け入れるような女性ではなくて、テハの話に少しでも違和感があれば容赦なく突っ込みます。

やはり、記憶を失っても検事らしい鋭さが、とても頼もしいです。

彼氏かどうかを確かめるためにキスまで試そうとする大胆さには思わず笑ってしまいました。

受け身にならず自分で答えを見つけようとするところが、ウンセの魅力なのでしょう。

そんな2人が一緒に暮らし始める村には、個性の強い住人たちがそろっています。

誰もが距離感を忘れたように2人の生活へ入り込み、少しお節介なくらい世話を焼くのですが、そのにぎやかさが物語を明るくしてくれます。

秘密を抱えたテハと不安を抱えるウンセにとって、村全体で2人の恋を応援する温かさは、思っている以上に大きな救いになっているように見えました。

恋人だと偽るところから始まった関係なのに、一緒に食事をしたり、何気ないことで笑ったりするうちに、本当に大切な存在へと変わっていく過程も丁寧です。

特別な愛の言葉よりも、相手が困っているときに黙って隣にいる姿のほうが胸に残り、恋愛はこういう小さな優しさの積み重ねなのかもしれないと感じました。

ただし、のんびりした同居ラブコメだけで終わらないのが、この作品のおもしろいところ。

テハがウンセに話していない過去や、彼女を追う危険な人物の存在が少しずつ見えてきます。

甘いラブコメの裏に危険が潜んでいるので、次の瞬間には画面から目を離せなくなっています。

テハの嘘は決して褒められるものではありませんが、その嘘の奥にある切実な思いを知るほど、簡単には責められなくなっていきます。

かわいらしい恋愛模様に癒やされながら、2人の過去と迫りくる危険にも引き込まれる『恋は飴模様』は、甘さだけでは少し物足りない人にぴったりの作品です。

第3位:恋は命がけ

第3位は、ホラーとラブコメ、さらに事件捜査まで楽しめる『恋は命がけ』です。

物語の冒頭、チョン・ヨリ(パク・ウンビン)は暗い森の中で、ひとり黙々と土を掘っています。

そんな姿を目撃した検事のマ・ガンウク(ヤン・セジョン)が、死体を埋めているのではないかと疑うのも無理もないです。

2人は事情を説明する余裕もないまま取っ組み合いになり、駆けつけた警察官から止められるという、恋の始まりとは思えない最悪の出会いをします。

開始早々、幽霊が見える女性が夜の森で穴を掘り、検事と格闘まで始めるため、何が起きているのか気になります。

ヨリは財閥令嬢として華やかな生活を送っているように見えますが、実は幼い頃から幽霊が見えるという秘密を抱えていたのです。

なんと、素手で触れた相手にも幽霊が見えるようになってしまうため、家族や友人と気軽に手をつなぐことさえできません。

その設定を知ったとき、特殊能力を持つ格好いいヒロインというより、誰にも触れられないヨリの孤独のほうが胸に残りました。

一方のガンウクは、正義感が強く、証拠と理屈を大切にする熱血検事です。

ところが、頼れる検事に見える彼は幽霊が大の苦手で、ヨリに触れたことをきっかけに幽霊が見えるようになると、見事なくらい取り乱します。

子どもの幽霊を近所の子だと思い込んだり、突然現れた幽霊に驚いて気絶したりする姿がとてもおかしく、強そうに見えて実は怖がりなガンウクに一気に親しみが湧きました。

ヨリが慣れた様子で幽霊への対処法を教え、ガンウクが情けないほど怖がるという立場の逆転も、このドラマのおもしろさです。

普段は人との距離を置いているヨリも、同じものが見えるガンウクのことは放っておけず、毎日のように連絡を入れて気遣うようになります。

孤独だったヨリの世界へガンウクが少しずつ入っていく過程が自然で、怖い体験を共有した2人の距離が縮まっていく様子に温かい気持ちになりました。

しかし、手をつなぐことすらできない2人。

触れればガンウクにも再び幽霊が見えてしまうため、好きだからこそ触れたい気持ちと、相手を怖い目に遭わせたくない気持ちがぶつかります。

普通のラブコメでは何気なく描かれる手つなぎが、ここでは相手を守る覚悟が表れる特別な行動になっているところが印象的でした。

幽霊が登場する場面には、毎回しっかりとビビりますが、ガンウクの反応が笑わせてくれるので、怖い作品が苦手でも思っていたより見やすかったです。

さらに、ヨリとガンウクは幽霊の声を手がかりに未解決の殺人事件を追っていくため、恋愛だけでなくサスペンスとしても先が気になります。

事件を解決するたびに少しずつ信頼を深めていく2人を見ていると、恋が進む瞬間だけでなく、正反対の2人が相棒になっていく過程まで応援したくなりました。

笑える場面の直後に背筋が冷たくなり、事件の真相に緊張した後には不器用な優しさでほっとさせられます。

いろいろな要素が入っていて、気づけば全12話を一気に見たくなる作品でした。

第2位:トラウマコード

第2位は、スピード感のある救命シーンに引き込まれる『トラウマコード』です。

第1話は、銃弾が飛び交う紛争地域をバイクで走り抜けるペク・ガンヒョク(チュ・ジフン)の姿から始まります。

白衣を着て病院に登場する一般的な医師のイメージとは違い、最初から医療ドラマというよりアクション映画のような幕開けで、開始数分の時点ですっかり心をつかまれました。

ガンヒョクは、戦場で数え切れないほどの重症患者を診てきた天才外科医です。

患者を救えば救うほど赤字が増えるため、病院から厄介者扱いされている重症外傷チームを立て直すために、韓国大学病院へやってきます。

着任したその日から、刺された患者の処置を始め、山で起きた滑落事故の連絡が入れば、ためらうことなくヘリコプターへ乗り込みます。

口調は偉そうですし、周囲の都合もほとんど気にしませんが、患者を前にしたときの絶対に助けるという迷いのなさには、思わず見入ってしまいました。

ガンヒョクは態度だけを見ると、面倒な上司です。

けれども、自分にはできないことを部下へ押しつけるのではなく、最も危険な場所へ真っ先に飛び込んでいくのでかっこいい!

大口をたたくだけでなく、その言葉に見合う技術と覚悟を持っているため、強引な振る舞いまで素敵に見えてくるのが不思議でした。

そんなガンヒョクに目をつけられるのが、肛門外科の優秀な医師ヤン・ジェウォン(チュ・ヨンウ)です。

ジェウォンは突然救命現場へ連れ出され、名前ではなく「肛門」と呼ばれ、苦手なヘリコプターから降下するよう迫られます。

かわいそうだと思いながらも、毎回巻き込まれていくジェウォンの不憫さがおかしくて、緊迫した場面の合間に何度も笑ってしまいました。

ジェウォンは、ガンヒョクの無茶なやり方についていくだけで精いっぱい。

それでも、患者を救うためなら自分の立場まで危うくしても気にしないガンヒョクの姿を間近で見て、医師として少しずつ変わっていきます。

看護師のチョン・ジャンミ(ハヨン)や麻酔科医のパク・ギョンウォン(チョン・ジェグァン)も加わり、少人数のチームが本物の仲間へ変わる過程に胸が熱くなりました。

このドラマが視聴者を夢中にさせる理由は、天才医師が難しい手術を成功させるからだけではありません。

重症患者を受け入れるほど経費がかさみ、病院側から出動を止められるという、救命医療が抱える厳しい問題も描かれています。

目の前に助けられる命があるのに、費用や病院の評判を理由に動けない場面では、命と病院経営が天秤にかけられる現実にもどかしさを感じました。

だからこそ、周囲から止められてもガンヒョクが患者のもとへ向かうたび、心の中で応援したくなります。

山岳事故や橋の上での大規模事故など、次から次へと重症患者が運ばれてくるため、忙しいのなんの。

治療の途中で問題が解決したように見えても、すぐに容体が変わったり別の患者が搬送されたりするので、区切りのよいところで止めるつもりが視聴が止まらなくなりますよ。

しかも、シリアス一辺倒ではなく、ガンヒョクとジェウォンの師弟らしいやり取りが笑わせてくれるため、重い医療ドラマが苦手でも見続けられました。

上層部との争いに関してもスカッとするシーンが満載です。

1話を再生しただけのつもりが、続きが気になってそのまま次へ進み、気づいたときには深夜になっていました。

『トラウマコード』は、全8話という話数。

緊張感のある救命シーン、痛快な主人公、笑えるチームのやり取りがぎゅっと詰まっており、途中で勢いが落ちません。

医療ドラマを普段あまり見ない人でも、開始10分でガンヒョクの型破りな魅力に引き込まれ、そのまま最後まで観続けたくなる作品です。

第1位:鉄槌教師

第1位は、学校で起きる理不尽な問題へ容赦なく切り込んでいく『鉄槌教師』です。

第1話の舞台となる高校では、大物議員の息子が親の権力を振りかざし、教師も生徒も逆らえない状態になっています。

教師が注意しても聞く耳を持たず、学校側も大きな問題にしたくないため、見て見ぬふりを続けています。

序盤から漂う学校全体がひとりの生徒に支配されている息苦しさがとても重く、腹立たしさを感じながら見ていました。

そんな高校へ乗り込んでくるのが、教権保護局の監督官ナ・ファジン(キム・ムヨル)です。

ファジンは元特殊部隊員で、学校や保護者の顔色をうかがうことなく、問題の中心へ堂々と入っていきます。

議員の息子が父親の名前を出して威圧してもまったく動じず、彼を特別扱いせず、ひとりの生徒として向き合います。

それまで誰も逆らえなかった相手を前に、ナ・ファジンが教室の雰囲気を一瞬で変える場面は、痛快でした。

現実の教育現場で同じことができるかと考えると、ファジンの方法には賛否が分かれるかもしれません。

正直、少しやりすぎではないかと感じる場面も出てきます。

それでも、権力を持つ親に守られ、何をしても許されると思っていた生徒が初めて責任を問われる姿には、すっきりさせられます。

被害を受けた生徒や声を上げられなかった教師に代わり、見ている側が抱えていた怒りまで晴らしてくれるところが、このドラマの大きな魅力です。

ただ悪い生徒を懲らしめるだけではなく、なぜ学校がここまで崩れてしまったのかにも目を向けています。

問題を隠そうとする学校、子どもの行動を認めようとしない保護者、立場を失うことを恐れて黙ってしまう教師など、ひとつの事件の後ろには複数の原因が。

ファジンは、証拠を集め、関係者の本音を引き出しながら、逃げ道をひとつずつふさいでいくのです。

第2話以降も、暴力団のように振る舞う不良生徒、高校生インフルエンサーによる虚偽情報、保護者から追い詰められる小学校教師など、毎回異なる教育現場の問題が描かれます。

ひとつの問題が解決すると、また別の学校で新しい事件が起きるため、続きが気になって止めるタイミングを失ってしまいました。

特に印象的なのが、2人目の監督官として登場するイム・ハンリム(チン・ギジュ)です。

一見すると明るくて笑顔が素敵な女性ですが、いざというときの行動力はファジンに負けていません。

高校生インフルエンサーが流した情報をそのまま信じるのではなく、教師と生徒の双方から話を聞き、隠されていた事実へ近づいていく姿が頼もしかったです。

事務官のポン・グンデ(P.O)も現場では、ちょっとへなちょこタイプなのですが、情報収集や作戦面で監督官たちを支えます。

強引なファジン、危なっかしいハンリム、冷静なグンデのやり取りには笑える場面も多く、重苦しいシーンが続いても気持ちが沈みすぎません。

教権保護局を創設した教育部長官チェ・ガンソク(イ・ソンミン)も、世論や政治家から激しく批判されても監督官たちを守り、教育現場を立て直そうとする覚悟を見せます。

一方で、教権保護局の権限が強すぎるようにも見えるため、見ているうちにファジンたちのやり方が本当に正しいのかと考えさせられました。

悪い人を成敗して終わる単純な物語ではなく、罰することと教育することの違いまで描いているので、見終えた後にも内容が残ります。

それでも説教くささはなく、アクションとコメディを交えながらテンポよく進んでいきます。

全10話があっと言う間。

私は1話だけ見るつもりで再生しましたが、ファジンが次にどんな方法で問題を解決するのか気になり、その日のうちに次々と続けて見てしまいました。

『鉄槌教師』は、第1話を見終えた時点で次を再生したくなる勢いがあって最高に面白かったので、開始10分で引き込まれたNetflix韓国ドラマの第1位に選びました。

X→かよよんちゃん