韓国ドラマを見ていると、「この女優、演技が気になる」と感じることがありますよね。

人気や知名度が高くても、出演作によっては演技について厳しい声が集まることもあるようです。

今回は、実際に演技力をめぐって話題になった韓国女優を3人紹介します。

当時は批判されたものの、その後の作品で評価を変えた女優もいるので、現在との違いにも注目してみてください。

第3位 スジ

第3位は、歌手としても女優としても活躍しているスジです。

今では主演女優として多くの作品に出演しているスジですが、女優として活動を始めたばかりの頃は、演技について厳しい声を向けられていました。

スジが女優デビューしたのは、2011年のドラマ『ドリームハイ』。

当時はmiss Aのメンバーとして人気を集めていましたが、演技経験がほとんどない状態でヒロインを務めたこともあり、「表情が乏しい」「演技がぎこちない」といった声が出ました。

共演したキム・スヒョンも後年、『ドリームハイ』がスジにとって初めての演技だったことに触れ、当初は彼女の演技を心配していたと明かしています。

スジ自身も、女優として活動を始めた頃の評価について次のように語っています。

「演技を始めた頃は、私の演技が平坦で単調だという話を聞きました」

引用:Soompi

スジは、もともと感情を大げさに表現する演技を好まず、自然に見せようとしていたことが、逆に「平坦」「物足りない」という評価につながったと説明しています。

その後も『ビッグ~愛は奇跡<ミラクル>~』『九家の書~千年に一度の恋~』『むやみに切なく』『あなたが眠っている間に』など、次々と主演級の役を任されました。

一方で、人気やビジュアルが先行しているのではないか、主演を任せるには演技力が足りないのではないかという声は、しばらくスジについて回ることになります。

しかし、作品を重ねるにつれて評価にも変化が見られるようになりました。

大きな転機となったのが、2022年の『アンナ』です。

それまでの明るく華やかなイメージから離れ、嘘を重ねることで別人の人生を生きることになるユミを演じ、複雑な感情を抑えた表情で表現しました。

スジ自身も『アンナ』について、

「これまで見せたことのない、新しい姿を見せたいという気持ちがありました」

引用:The Korea Times

と語っています。

女優デビュー当初は「平坦」「ぎこちない」と厳しく評価されることもあったスジ。

それでも主演を続けながら経験を重ね、『アンナ』ではそれまでとは違う演技を見せました。

華やかなアイドル出身というイメージが強かったからこそ、女優としてはより厳しい目で見られてきた部分もあったのかもしれません。

今では、デビュー当時の演技力論争を知っている人ほど、その変化を感じられる女優になっています。

第2位 IU

第2位は、歌手として圧倒的な人気を誇り、現在は女優としても高く評価されているIUです。

今では『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』や『ホテルデルーナ~月明かりの恋人~』など、代表作をいくつも持つIU。

しかし、女優として活動を始めた頃から順調に評価されていたわけではありません。

特に厳しい声が集まったのが、2016年の『麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~』でした。

IUが演じたのは、現代から高麗時代へタイムスリップするヒロイン、コ・ハジン/ヘ・ス。

放送序盤には、表情の作り方や感情表現について「大げさに見える」「役に入り込めていない」といった否定的な反応が出ました。

批判が大きくなったことで、SBSドラマ部門のキム・ヨンソプ氏がIUの演技についてコメントしています。

「これほど厳しく批判されるほどではないと思います。むしろ以前の作品より成長した演技を見せています」

引用:Soompi

さらにキム・ヨンソプ氏は、IUがアイドル出身であることへの先入観もあるとして、偏見を持たずに演技を見てほしいと呼びかけています。

制作側の関係者がわざわざコメントを出したことからも、当時の演技力をめぐる議論が小さなものではなかったことがわかります。

歌手としてすでに大きな人気を得ていたIUだけに、「歌手IU」のイメージが強く、女優として見ることができないという人も少なくなかったようです。

しかし、その後のIUは作品を重ねながら、女優としての評価を大きく変えていきました。

転機となった作品の1つが、2018年の『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』です。

IUが演じたイ・ジアンは、借金を抱えながら厳しい現実を生きる無口な女性。

明るくかわいらしい歌手としてのイメージを封印し、感情をほとんど表に出さない難しい役を演じました。

さらに『ホテルデルーナ~月明かりの恋人~』では、華やかで気の強いチャン・マンウォルを演じるなど、まったく違うタイプの役にも挑戦しています。

かつては演技について厳しい声を向けられ、制作側から擁護コメントまで出たIU。

それでも作品を重ねながら評価を変え、今では歌手という肩書きを抜きにしても注目される女優になりました。

以前の演技力論争を知っていると、ここまで評価を変えたことに驚かされます。

第1位 イ・ユビ

第1位は、イ・ユビです。

イ・ユビは2011年にデビューし、『優しい男』『九家の書~千年に一度の恋~』『ピノキオ』などで注目を集めました。

母は女優のキョン・ミリ、妹のイ・ダインも女優として活動しており、母・キョン・ミリ、姉・イ・ユビ、妹・イ・ダインと、女優一家としても知られています。

デビュー当初から演技を批判されていたわけではなく、2013年には本人も「演技力論争がないのは運が良かっただけ」と話すほど、若手女優として順調に評価を得ていました。

当時、イ・ユビは次のように語っています。

「演技力論争がない理由は、純粋に運が良かったからだと思います」

引用:SBS

ところが、主演を任されるようになると、演技に対する見方も厳しくなっていきます。

2015年の『夜を歩く士<ソンビ>』では初めて地上波ドラマのヒロインを務めましたが、作品終了後には、感情表現や表情の演技について厳しい評価をするメディアもありました。

さらに2018年の『詩を忘れたあなたに』では、物理療法士ウ・ボヨン役で単独主演を務めましたが、「演技が大げさで不自然」という指摘も出ています。

脇役では個性的で愛らしいキャラクターが高く評価されていただけに、主演としてドラマ全体を引っ張る立場になると、より厳しい目を向けられるようになったようです。

その後しばらくドラマ出演が少なくなりましたが、2021年の『ユミの細胞たち』では、ユミの後輩ルビ役で再び注目を集めます。

原作ウェブトゥーンのキャラクターとのシンクロ率も高く、ルビの少し計算高くて憎めない性格をコミカルに表現したことが好評でした。

そして大きく評価を変えたのが、2023年の『7人の脱出』です。

イ・ユビが演じたハン・モネは、成功のためなら手段を選ばない強烈な悪女。

それまでのかわいらしい役とはまったく違うキャラクターを演じ、メディアからも「これまでついて回った演技力論争を吹き飛ばした」と評価されました。

「ハン・モネを通して、自身について回っていた『演技力論争』を完全に吹き飛ばした」

引用:OhmyNews

『優しい男』や『ピノキオ』では愛らしい役で注目されながら、主演になると演技を厳しく評価されるようになったイ・ユビ。

しかし『ユミの細胞たち』、そして『7人の脱出』では、自分に合う役をつかみ、女優としての印象を大きく変えました。

特にハン・モネのようなクセの強い役では存在感が際立っていて、以前の演技力への厳しい声を知っているほど、その変化を感じられる女優です。

もしお時間があれば、感想などもぜひ聞かせてください。

X→かよよんちゃん