韓国ドラマを見始めて、「最初の数話は設定や人間関係の説明が多くて、正直ちょっと退屈だな…」と挫折しそうになった経験はありませんか?

実はそれ、大化けする名作特有の「最高の仕込み」です!

説明が終わって、本題に移り、キャラクターの魅力が爆発しはじめると、睡眠時間を削られるほどの猛烈な面白さに変貌します。

今回は、最初を耐え抜いた先にとんでもない沼が待っている、絶対に見るべき珠玉の3作品をご紹介します。

第3位 財閥家の末息子~Reborn Rich~

財閥スニャングループに忠誠を尽くしてきたユン・ヒョヌ(ソン・ジュンギ)が、横領の濡れ衣を着せられて殺害され、一族の末孫チン・ドジュン(ソン・ジュンギ)として生まれ変わる復讐劇です。

序盤は財閥一家の複雑な人間関係や、韓国の政治・経済に関する説明が続きます。

登場人物も多いため、誰が誰の子どもなのかを整理するだけで疲れてしまい、「本当にここから面白くなるの?」と感じるかもしれません。

外国で濡れ衣を着せられ、岸壁に追い詰められて壮絶な死を遂げるドジュン。

ところが、死んだと思ったドジュンは、両親と兄と思われる人物と一緒に車に乗っている少年になっていました。

なんと、スニャングループの末孫チン・ドジュン(ソン・ジュンギ)として生まれ変わっていたのです。

一度経験してきた時代をおさらいするのですから、ドジュンは

ドジュンが未来の知識を使って投資を始め、スニャングループの創業者チン・ヤンチョル(イ・ソンミン)と本格的に対峙するあたりも爽快です。

大企業の買収、株価の暴落、後継者争いなど、歴史上の出来事を利用して財閥一家を追い詰めていく展開が始まり、静かだった物語が一気に加速。

ドジュンが次に何を買い、誰と手を組み、どの方法で叔父や伯父たちの計画を潰すのか、毎話のように大きな逆転が用意されています。

さらに面白いのが、ドジュンとヤンチョル会長の関係です。

最初は互いを利用しようとする冷たい関係ですが、ヤンチョルは一族の中で唯一、自分と同じ経営者の目を持つドジュンを次第に認めていきます。

孫を警戒しながらも期待を隠せないヤンチョルと、復讐相手であるはずの祖父に複雑な感情を抱くドジュン。

2人の緊張感あふれる駆け引きが始まると、序盤の退屈さが嘘のように画面から目を離せなくなります。

特にイ・ソンミンが演じるヤンチョル会長の迫力は圧倒的で、後半は復讐劇だけでなく、孤独な創業者と末孫の物語としても引き込まれる作品です。

第2位 哲仁王后~俺がクイーン!?~

現代の大統領官邸でシェフとして働くチャン・ボンファン(チェ・ジニョク)の魂が、朝鮮時代の王妃キム・ソヨン(シン・ヘソ)の体に入り込む時代劇ラブコメです。

序盤は、女好きで自信満々なボンファンが、大統領官邸で起きた事件に巻き込まれる現代パートから始まります。

ボンファンが何者なのかを説明するために必要な場面ではありますが、この時点では宮廷も王妃も登場せず、本作ならではの面白さがまだ見えてきません。

現代の男性シェフを中心とした騒動が続くため、時代劇ラブコメを期待して見始めると、「いつ朝鮮時代に行くの?」と退屈に感じる可能性があります。

ところが、ボンファンがプールへ転落し、目を覚ますと朝鮮時代の王妃キム・ソヨンになっていた瞬間から、物語の空気が一変します。

心は女性好きの現代男性なのに、体は王妃です。

自分の胸や体を確認して絶望し、元の世界へ戻るために宮殿の池へ飛び込もうとするなど、予測不能な行動を連発します。

王妃らしい言葉遣いや礼儀をまったく守らず、宮女たちを振り回す姿も笑いどころです。

中でも面白いのが、王妃の夫である哲宗(キム・ジョンヒョン)との関係です。

ボンファンは男性である自分が王に好かれる状況を必死で避けようとしますが、哲宗は突然性格が変わった王妃に興味を持ち始めます。

逃げれば逃げるほど距離が縮まり、王妃の気持ちまで哲宗に反応するため、ボンファン自身も大混乱。

さらに、現代で培った料理の腕を使って大王大妃を喜ばせたり、現代人ならではの考え方で宮廷の常識を壊したりと、タイムスリップ後は毎話のように笑える騒動が起こります。

物語が進むと、頼りなく見えた哲宗が、裏では腐敗した権力者と戦っていることも判明。

王妃も生き延びるために哲宗へ協力するようになり、コメディ中心だった物語へ、ロマンスや政治争い、暗殺計画が加わっていきます。

現代パートを越えて王妃の体に入ってからが本番です。

シン・ヘソンの豪快な表情や動きに引き込まれ、序盤の退屈さを忘れるほど笑いと急展開が止まらなくなる作品です。

第1位 わたしの完璧な秘書

仕事では完璧でも、それ以外のことには無頓着な人材紹介会社CEOカン・ジユン(ハン・ジミン)と、気配り上手な秘書ユ・ウノ(イ・ジュニョク)の恋を描いた大人のオフィスラブです。

序盤は、ウノがまだジユンの秘書になる前の出来事が中心です。

ジユンは優秀な人材を企業へ紹介するヘッドハンターとして働き、ウノは別の会社で人事の仕事をしています。

2人は協力する関係ではなく、ジユンが引き抜こうとしている技術者を、ウノが会社に残そうとする対立した立場です。

そのため、最初は採用や引き抜きを巡る仕事の話が多く、期待していた社長と秘書の掛け合いはなかなか始まりません。

ウノが技術者の流出を防ぐために奔走する場面や、会社の上司から責任を押しつけられる展開も続きます。

ジユンもウノを自分の仕事を邪魔した相手として見ているため、顔を合わせても険悪な会話ばかりです。

2人が一緒にいる時間は短く、恋愛につながりそうな気配もほとんどありません。

さらに、人材紹介会社の仕組みやジユンが仕事に厳しい理由、ウノが前の職場を離れるまでの経緯など、物語を動かすための説明が重なります。

主要人物の背景を理解するためには必要ですが、ロマンスを期待して見始めると、「いつウノは秘書になるの?」「いつ2人の関係が変わるの?」と待たされている感覚が強くなります。

ところが、ウノがジユンの秘書になってから、物語は一気に面白くなります。

スケジュール管理だけでなく、食事を忘れるジユンに声をかけ、散らかったデスクを整え、必要なものを先回りして用意するウノ。

仕事以外のことがほとんどできないジユンを、押しつけがましくなく自然に支えていきます。

最初はウノを冷たく扱っていたジユンも、どんなときでも落ち着いて対応し、自分の失敗までさりげなくフォローしてくれる彼を少しずつ信頼するようになります。

特に面白くなるのが、完璧な秘書と社長という関係の中へ、恋愛感情が混ざり始めてからです。

ウノがほかの女性と親しそうにしている姿を見て気になったり、秘書としてそばにいるのが当たり前になり、姿が見えないだけで落ち着かなくなったりと、冷静だったジユンに分かりやすい変化が表れます。

一方のウノも、強く見えて実は不器用で孤独なジユンを理解し、仕事だからではなく、一人の女性として守ろうとするようになります。

さらに、ウノが子どもを育てる父親として見せる優しさや、家事を自然にこなす姿も加わり、仕事中とは違う魅力が次々と見えてきます。

それでも、ウノが秘書になったあとは、2人の視線や会話、少しずつ近づいていく距離を見る楽しさが生まれます。

仕事の説明と対立が中心だった序盤を越えると、不器用なCEOが完璧な秘書に支えられながら心を開いていく物語へ変わり、毎話続きを見たくなる作品です。

気に入ったドラマが見つかるといいのですが、もしお時間があれば、感想などもぜひ聞かせてください。

X→かよよんちゃん