Netflix文句のつけようがない!韓ドラ好きが興奮するサスペンスドラマBEST10

Netflixのサスペンスドラマは、緻密な伏線回収と先が読めない重厚なストーリーが魅力です。
一度足を踏み入れたら最後、巧妙な罠と人間の深い業に囚われ、寝る間も惜しんで画面に釘付けになる韓国サスペンスの傑作10選をご紹介します。
第10位『サバイバー: 60日間の大統領』

国会議事堂が爆破され、大統領をはじめとする政府の要人が一瞬で命を落とす。
開始直後から国家そのものが崩れかねない大事件が起こり、一気に物語へ引き込まれる政治サスペンスです。
生き残った閣僚の中で最も地位が高かったのは、政治的な野心とは無縁の環境部長官パク・ムジン(チ・ジニ)。
突然、大統領権限代行を任され、混乱する韓国を60日間率いることになります。
カリスマ性で周囲を圧倒する人物ではなく、政治の駆け引きにも慣れていないムジン。
それでも、目の前の問題から逃げず、自分の信念を曲げない姿が次第に周囲の心を動かしていきます。
ムジンを支える大統領秘書室長ハン・ジュスン(ホ・ジュノ)や、冷静な秘書室長代行チャ・ヨンジン(ソン・ソック)など、大統領府で働く人物たちの緊張感あふれるやり取りも見逃せません。

さらに、国会議事堂爆破事件を追う国家情報院の対テロ担当分析官ハン・ナギョン(カン・ハンナ)が、事件の裏に隠された不審な点へ近づいていきます。
真相へ近づいたと思ったらすぐに新たな疑惑が浮かび、味方に見えた人物まで怪しく感じられてきます。
テロ事件の捜査だけでなく、次の大統領の座を狙う政治家たちの駆け引きや、軍事衝突につながりかねない危機まで次々と発生。
会議室で交わされる静かな会話にも国家の未来がかかっているため、派手なアクションがない場面でも緊張感が途切れません。
毎話、最も気になるところで次へ続く展開も強烈です。
「もう1話だけ」と視聴が止まらず、爆破事件の黒幕を確かめるまで止められなくなるでしょう。
そして、最後に「ちゃんと終わってよかったけど、続編があってもいいんじゃない?」なんて思っちゃいました。
第9位『悪の花』

優しい夫の正体は、妻が追っている連続殺人事件と深く関わる男だった。
幸せな家族の裏側に隠された秘密が少しずつ暴かれていく、イ・ジュンギ主演のサスペンスドラマです。
金属工芸家のペク・ヒソン(イ・ジュンギ)は、刑事の妻チャ・ジウォン(ムン・チェウォン)と娘のウナに囲まれ、穏やかな家庭を築いています。
家族思いで優しく、料理も育児もこなす理想的な夫。
ところが、その笑顔も経歴も名前さえも、本当の姿を隠すために作られたものでした。
ある殺人事件を捜査することになったジウォンは、事件を追ううちに、最も信じている夫へ疑いの目を向け始めます。
同じ家で暮らす2人の間に張り詰めた緊張感が生まれ、何げない会話や視線だけでも息苦しくなるほどです。

ジウォンが真実へ一歩近づくたび、ヒソンの秘密が暴かれそうになり、思わず画面の前で「気づかないで」と願ってしまいます。
ところが、ヒソンを疑う材料が増える一方で、過去の事件には別の疑問も浮上。
記者キム・ムジン(ソ・ヒョヌ)やヒソンの姉ト・ヘス(チャン・ヒジン)も加わり、18年前の連続殺人事件に隠された真相が徐々に見えてきます。
予想を裏切る真実や大どんでん返しに「まじで?」なんて声が出ますよ。
追う側と追われる側が夫婦という設定を最大限に生かした展開は、胸が苦しくなるほどスリリング。
サスペンスの興奮と切ない夫婦愛が絡み合い、最初の数話を観たら続きが気になって視聴が止まりません。
夫の正体を知ったとき、ジウォンは刑事として逮捕するのか、それとも妻として信じるのか。
2人が迎える結末を見届けるまで、止めるタイミングを失うほど引き込まれる作品です。
第8位『7人の脱出』

嘘をついた者、欲望のために利用した者、真実を隠した者。
1人の少女を破滅へ追い込んだ7人の悪人たちが、想像を絶する復讐劇へ引きずり込まれていくサスペンスドラマです。
物語の中心となるのは、養父母のもとで大切に育てられてきた高校生パン・ダミ(チョン・ラエル)。
ダミは実母クム・ラヒ(ファン・ジョンウム)と暮らせることを喜びますが、ラヒが娘を引き取った理由には、母親とは思えないほど身勝手な目的が隠されていました。
このシーンは本当にかわいそう。
さらに、校内の人気者ハン・モネ(イ・ユビ)までもが自分の秘密を守るためにダミを利用。
そこへ芸能事務所の代表、教師、医師、警察官など、それぞれの欲望を抱えた人物たちが関わり、1つの嘘が手に負えないほど大きくなっていきます。

偽りの情報は瞬く間に広がり、何の罪もないダミは世間から激しい非難を浴びることに。
真実を知りながら口を閉ざす者まで現れ、ダミが追い詰められていく展開には怒りが込み上げます。
しかし、このドラマが本当に恐ろしいのはここからです。
ダミの失踪に関わった7人の前に、謎に包まれた大富豪マシュー・リー(オム・ギジュン)が姿を現します。
自分だけが助かろうと互いを疑い、裏切り、さらに罪を重ねていく悪人たち。
チンピラのミン・ドヒョク(イ・ジュン)も事件へ巻き込まれ、信じていたものを次々と奪われていくことに。
『ペントハウス』を手掛けた脚本家らしい、常識では考えられない事件と強烈な人物が次々に登場。
誰かの嘘が暴かれたと思えば、さらに大きな秘密が飛び出し、安心できる瞬間がほとんどありません。

現実離れした展開も含めて楽しむうちに、いつの間にか物語の勢いから抜け出せなくなります。
悪人たちがどのような報いを受けるのかを確かめたくなり、次のエピソードを再生する手が止まらなくなる刺激的な作品です。
第7位『ペントハウス』

超高級タワーマンションで開かれた華やかなパーティーの夜、1人の少女が高層階から転落する。
きらびやかな世界の裏側で渦巻く欲望と秘密が、すべてをのみ込んでいく愛憎サスペンスです。
舞台となるのは、韓国の富裕層が暮らす100階建ての高級マンション「ヘラパレス」。
最上階のペントハウスには、優雅で上品なシム・スリョン(イ・ジア)が、実業家の夫チュ・ダンテ(オム・ギジュン)や子どもたちと暮らしています。

誰もがうらやむ生活に見えますが、完璧な夫婦の間には冷たい空気が流れ、スリョンの知らない秘密も隠されていました。
同じヘラパレスに暮らすのが、韓国を代表するソプラノ歌手チョン・ソジン(キム・ソヨン)。
名門チョンア芸術高校で権力を振るうソジンは、娘を成功させるためなら手段を選ばず、自分の地位を脅かす人物を容赦なく排除しようとします。
そんなソジンと高校時代から因縁を持つオ・ユニ(ユジン)は、娘ペ・ロナ(キム・ヒョンス)の夢をかなえるため、富裕層の世界へ足を踏み入れることに。
子どもの入学や声楽コンクールをめぐる争いだったはずが、親たちの嫉妬や不倫、過去の恨みまで絡み、取り返しのつかない事件へ発展していきます。
少女はなぜ転落したのか。
あの夜、ヘラパレスにいた住人たちは何を目撃したのか。

秘密が暴かれて追い詰められた人物が、今度はさらに恐ろしい秘密を握って反撃。
勝ったと思った側が次の瞬間には絶望へ突き落とされるため、展開を予想しても次々に裏切られます。
特に、上品な笑顔の裏に激しい欲望を隠すソジンと、冷酷なダンテの存在感は強烈です。
さらに、子どもたちの間でも親の権力や格差がそのまま持ち込まれ、夢をかなえるための競争が残酷な争いへ変わっていきます。
「さすがにこれ以上は起こらない」と思った直後、さらに大きな事件が待っています。
常識を軽々と飛び越える怒濤の展開は、簡単には抜け出すことはできないでしょう。
筆者は、このドラマで寝不足が続き、日中ふらふらでした。
第6位『怪物』

20年前に起きた連続殺人事件と同じような事件が、小さな町で再び発生する。
犯人を追う2人の刑事が互いを疑いながら真相へ迫っていく、重厚な心理サスペンスです。
舞台は、住民の多くが顔見知りというマニャンの町。
マニャン派出所に勤務するイ・ドンシク(シン・ハギュン)は、一見すると人懐っこく、少し変わった地元の警察官です。
しかし、20年前に双子の妹が失踪し、自身も事件の容疑者として疑われた過去を抱えていました。
そんなドンシクのもとへ、エリート警察官のハン・ジュウォン(ヨ・ジング)が異動してきます。
警察庁次長を父に持つジュウォンは、冷静で潔癖な人物。
ある目的を隠してマニャンへやって来た彼は、ドンシクこそ過去の事件に関わっているのではないかと疑い始めます。

ところが、2人が組んだ直後、20年前の事件を思わせる女性の失踪事件が発生。
ドンシクの不可解な言動が疑惑を深める一方、ジュウォンにも誰にも明かせない秘密があります。
2人が視線を交わすだけで互いを探り合っていることが伝わり、会話の一言一言から目を離せません。
さらに恐ろしいのは、町の住民全員が何かを隠しているように見えることです。
長年ドンシクを見守ってきたマニャン派出所長ナム・サンベ(チョン・ホジン)、幼なじみのパク・ジョンジェ(チェ・デフン)、精肉店を営むユ・ジェイ(チェ・ソンウン)。
親しげに食卓を囲む人々の笑顔さえ、事件の真相を隠すための演技ではないかと疑いたくなります。

登場人物の表情や沈黙でじわじわと緊張感を高めていくドラマ「怪物」。
特にドンシクが浮かべる意味深な笑顔は圧巻です。
味方なのか、それとも誰よりも危険な人物なのか分からず、シン・ハギュンの演技に引き込まれます。
そして物語が進むほど、題名の「怪物」が特定の犯人だけを指しているのではないことに気づかされます。
静かな町に隠された秘密が次々とつながるシーンは、鳥肌が立つほど鮮やか。
すぐに答えを見せないからこそ考察が止まらず、真犯人へたどり着くまで続けて観たくなる、文句のつけようがないサスペンスドラマです。
ただし、画面がずーっと暗いので、とても見にくいドラマです。
第5位『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』

高校時代に受けた壮絶ないじめによって、夢も笑顔も奪われた女性。
長い年月をかけて完璧な復讐計画を練り上げ、自分を壊した加害者たちの人生へ静かに入り込んでいく物語です。
主人公のムン・ドンウン(ソン・ヘギョ)は、高校時代にパク・ヨンジン(イム・ジヨン)たちから残酷ないじめを受けていました。
助けを求めても大人たちは守ってくれず、加害者たちは罪を償わないまま、何事もなかったかのように華やかな人生を歩んでいます。
ヨンジンは人気気象キャスターとなり、裕福な夫や娘に囲まれて幸せに暮らしていました。
しかし、その完璧に見える日常へ、かつて傷つけたドンウンが近づいてきます。
ドンウンは相手の性格、人間関係、弱点を長い時間をかけて調べ上げ、逃げ道を1つずつ塞いでいきます。
何げない会話や意味深な笑顔の裏に計画が隠されているため、緊張感が途切れません。

ヨンジンだけでなく、チョン・ジェジュン(パク・ソンフン)、イ・サラ(キム・ヒオラ)、チェ・ヘジョン(チャ・ジュヨン)、ソン・ミョンオ(キム・ゴヌ)も、それぞれ欲望や秘密を抱えています。
かつては一緒にドンウンを傷つけた仲間ですが、自分が助かるためなら平気で相手を裏切る人物ばかり。
ドンウンが少し仕掛けるだけで信頼関係が崩れ、加害者同士が疑い合い始める展開には思わず興奮させられます。
さらに、ドンウンの計画に加わる形成外科医チュ・ヨジョン(イ・ドヒョン)や、夫の暴力に苦しむカン・ヒョンナム(ヨム・ヘラン)の存在も欠かせません。
復讐に人生をささげ、孤独に生きてきたドンウンが、2人と出会ったことで少しずつ変化していく姿には胸を締めつけられます。
誰が最初に追い詰められるのか。
ヨンジンはドンウンの計画にいつ気づくのか。

そして、加害者たちは過去の罪に見合う報いを受けるのか。
計画の全貌がすぐには明かされないため、ドンウンの行動を見るたびに「あの場面がここにつながるのか」と驚かされます。
特に、余裕に満ちていたヨンジンの表情が少しずつ崩れていく過程は圧巻です。
イム・ジヨンが演じるヨンジンの悪役ぶりは恐ろしいほど強烈で、ドンウンとの静かな対決には派手なアクション以上の迫力があります。
ドンウンがどのような結末を用意しているのか気になり、イッキに見たくなるドラマです。
第4位『ヴィンチェンツォ』

悪党を倒すために必要なのは、正義感あふれるヒーローではない。
悪人よりも冷酷で、相手の裏をかくことに長けた本物の悪党です。
イタリアマフィアの顧問弁護士が巨大企業を相手に容赦のない戦いを仕掛ける、ソン・ジュンギ主演の痛快サスペンスです。
主人公は、韓国系イタリア人のヴィンチェンツォ・カサノ(ソン・ジュンギ)。
マフィアの世界で交渉や報復を担ってきた彼は、ある目的を果たすため、久しぶりに韓国へ戻ってきます。
ヴィンチェンツォが向かったのは、古びた商業ビル「クムガ・プラザ」。
地下には莫大な金塊が隠されていますが、ビルは巨大企業バベルグループに狙われていました。
入居者を強引に追い出し、建物を奪おうとするバベル側のやり方は、あまりにも卑劣です。

法律を利用して悪事を正当化し、人の命さえ自分たちの利益のために踏みにじっていきます。
そんなバベルグループの代理人を務めるのが、大手法律事務所ウサンに所属する弁護士ホン・チャヨン(チョン・ヨビン)。
勝つためなら強引な手段も使うチャヨンは、ヴィンチェンツォと出会った当初、互いに反発し合います。
ところが、バベルの悪事によって大切なものを奪われたことをきっかけに、チャヨンはヴィンチェンツォと手を組むことに。
正攻法では裁けない悪党を、法律と奇策、そしてマフィア仕込みの方法で追い詰めていきます。
ヴィンチェンツォの反撃は、敵が最も失いたくないものを見抜き、逃げ道を塞ぎ、余裕に満ちた表情が崩れる瞬間まで計算。

卑劣な悪党が自分の仕掛けた罠にはまり、苦しみながら転落していく展開には、「よっしゃー」と歓声を上げたくなるほどの爽快感があります。
しかし、敵も簡単には倒れません。
ウサンのインターン弁護士チャン・ジュヌ(オク・テギョン)をはじめ、バベル側には常識も良心も通用しない人物が潜んでいます。
明るく大きな子犬のように見える人物が、突然恐ろしい表情をのぞかせる展開には背筋が凍るでしょう。
さらに、クムガ・プラザの個性豊かな住人たちも物語を盛り上げます。
一見すると頼りなさそうな住人たちが、ヴィンチェンツォと行動する中で驚きの能力を見せ、巨大企業へ立ち向かっていく姿には胸が熱くなります。
正義だけでは勝てない相手を、悪の知恵で徹底的に追い詰める復讐劇。
笑い、興奮、恐怖、爽快感が次々に押し寄せ、20話という長さを忘れて一気に駆け抜けたくなる作品です。
第3位『Vagabond/バガボンド』

旅客機の墜落事故で最愛の甥を失った男が、事故の裏に隠された巨大な陰謀へ飛び込んでいく。
開始直後から激しい追跡と銃撃戦が繰り広げられ、映画を観ているような興奮を満喫できるスパイアクションサスペンスです。
スタントマンのチャ・ダルゴン(イ・スンギ)は、亡くなった兄に代わって甥のチャ・フンを育てていました。
決して裕福ではないものの、フンの成長を何よりも楽しみにしていたダルゴン。
ところが、テコンドーの子どもたちを乗せてモロッコへ向かっていた旅客機が墜落し、フンを含む乗客と乗員が命を落としてしまいます。
悲しみに暮れながら現地の追悼式へ参加したダルゴンは、事故直前にフンが残した動画に映っていた男を空港で発見。
男が旅客機の乗客名簿に載っていた人物だと気づき、墜落事故に生存者がいることを確信します。

「単なる機体事故ではない」
そう考えたダルゴンは、逃走する男をたった1人で追跡。
屋根から屋根へ飛び移り、車にしがみつきながら必死に食らいつく場面は、序盤とは思えないほどの迫力です。
ダルゴンと行動を共にするのは、モロッコの韓国大使館で働く国家情報院の要員コ・ヘリ(ペ・スジ)。
表向きは大使館職員として振る舞っていますが、家族を支えるため危険な任務にも挑んでいます。
最初はダルゴンの主張を信じなかったヘリも、不審な出来事を目の当たりにし、旅客機墜落事故の真相を追い始めることに。
しかし、2人が証拠へ近づくたび、関係者が襲われ、重要な情報が消されていきます。
事故の原因を隠そうとしているのは誰なのか。

そして、国家情報院の中にも陰謀へ加担する人物がいるのか。
国家情報院の監察チーム長キ・テウン(シン・ソンロク)も捜査に加わりますが、組織の命令と事件の真相の間で難しい判断を迫られます。
冷静で規律を重んじるテウンと、感情のまま突っ走るダルゴン。
正反対の2人がぶつかりながらも、共通の敵へ立ち向かっていく展開には胸が熱くなります。
ようやく黒幕へたどり着いたと思えば、さらに大きな裏切りが待っている怒濤の展開。
恋愛、復讐、スパイ戦、政治的な陰謀を詰め込みながら、最後まで勢いを落とさない作品です。
一度観始めたら、ダルゴンが旅客機墜落事故の真相を暴く瞬間まで離れられません。
第2位『白雪姫には死を~BLACK OUT』

殺人の記憶がないまま犯人とされ、10年間服役した青年。
出所後に故郷へ戻った彼が、自分の人生を奪った事件の真相を追い始める犯罪ミステリーです。
高校生だったコ・ジョンウ(ピョン・ヨハン)は、成績も運動神経も優れ、医学部への進学を控えていました。
しかし、大学入試を終えた夜に同級生の少女2人が姿を消し、血に染まった倉庫や車から証拠が出て、ジョンウが犯人だと疑われます。
遺体は見つからず、ジョンウ自身も酔っていて事件当夜の記憶がありません。
何も思い出せないまま状況証拠だけが積み重なり、2人を殺害した罪で服役することになります。
10年後、刑期を終えたジョンウが故郷のムチョンへ戻っても、住民たちは彼を殺人犯としてしか見ません。

石を投げるような視線を浴び、何を訴えても信じてもらえない状況には、観ている側まで息苦しくなります。
それでもジョンウは、病気で倒れた母親を守りながら、自分が本当に少女たちを殺したのか確かめようと動き始めます。
彼に疑いの目を向けるのが、ムチョン警察署へ赴任してきた刑事ノ・サンチョル(コ・ジュン)。
過去に傷を抱えるサンチョルは感情をほとんど表に出さず、ジョンウの言葉も簡単には信用しません。
ところが、町で新たな事件が起きたことをきっかけに、10年前の捜査には説明できない点が次々と浮かび上がります。
なぜ少女たちの遺体は見つからなかったのか?

事件当夜、ジョンウの周囲にいた人物たちは何をしていたのか。
そして、町の人々はなぜ真相を確かめることより、ジョンウを犯人にしておくことを望むのか。
親切そうに声をかける人物も、ジョンウを心配する幼なじみも、どこか信用できません。
ジョンウの父親と親しかった警察署長ヒョン・グタク(クォン・ヘヒョ)や、ジョンウへ複雑な思いを抱くチェ・ナギョム(コ・ボギョル)など、事件に近い人物たちがそれぞれ秘密を隠しています。
町全体が口裏を合わせているような不気味さがあり、何げない表情や短い会話まで疑いながら観てしまうでしょう。
真相へ近づくほど見えてくるのは、1人の悪人だけが引き起こした単純な事件ではないことです。
点と点がつながるたびに驚かされ、それまで何げなく見ていた場面の意味まで変わっていく構成は見事です。
ピョン・ヨハンが演じるジョンウの、怒り、絶望、疑いが入り混じった表情にも圧倒されます。
ジョンウがすべてを思い出す瞬間まで止められない、韓ドラ好きなら興奮せずにはいられない極上のサスペンスです。
第1位『鉄槌教師』

悪質ないじめ、教師への暴力、権力を持つ親の圧力。
誰も止められなくなった学校へ型破りな監督官が乗り込み、理不尽を振りかざす者たちへ容赦のない教育を始めます。
胸にたまった怒りを一気に吹き飛ばすような痛快さと、先の読めない事件が詰まった学園アクションサスペンスです。
学校で深刻な問題が起きても、教師は立場を守るために耐え、被害を受けた生徒は声を上げられない。
そんな崩壊寸前の教育現場へ派遣されるのが、教権保護局の監督官ナ・ファジン(キム・ムヨル)です。
最初にファジンが向かうのは、大物議員の息子が権力を振りかざしている学校。
教師さえ逆らえず、ほかの生徒たちも恐怖で黙り込むなか、ファジンだけは相手の家柄にも脅しにもひるみません。
余裕の表情を崩さないまま問題の中心へ乗り込み、学校を支配していた生徒へ強烈な教訓をたたき込む姿は圧巻です。

ファジンは、特殊部隊で培った力と度胸を武器に、教師を苦しめる不良生徒や、未成年という立場を利用して犯罪へ手を染める者たちへ正面から立ち向かいます。
誰も止められなかった悪事が暴かれ、余裕に満ちていた加害者の表情が崩れていく瞬間には、思わず身を乗り出してしまうでしょう。
しかし、扱われる問題は教師に関する虚偽の情報を拡散する高校生インフルエンサー、過剰な教育熱によって子どもを追い詰める保護者、賭博や違法薬物へつながる事件など。
学校の外にまで広がる深刻な問題が次々と登場します。
1つの問題を解決したと思った直後には、さらに悪質な事件が発生。
被害者と加害者が簡単には見分けられない場合もあり、監督官たちは隠された事情を調べながら、本当に裁かれるべき人物を突き止めていきます。

ファジンと行動する教権保護局長チェ・ガンソク(イ・ソンミン)は、豪快なファジンとは異なり、組織と政治の動きを読みながら教権保護局を支える人物です。
学校で起きた事件を解決するだけでなく、局の存在を快く思わない政治家たちとの攻防も加わり、物語は次第に大きな戦いへ発展していきます。
さらに、危なっかしいほど大胆な監督官イム・ハンリム(チン・ギジュ)と、一見おとなしく控えめなポン・グンデ(P.O)も教権保護局の一員として活躍。
ハンリムは虚偽情報を拡散する生徒へ独自の方法で迫り、グンデは潜入捜査にも挑みます。
性格も戦い方も異なる4人が、それぞれの強みを生かして悪質な事件を追い詰めていくチームワークも見どころです。

もちろん、監督官たちのやり方は過激で「そこまでしてよいのか」と戸惑う場面も。
しかし、加害者を守る制度の陰で被害者だけが耐え続ける状況を、ファジンたちが根底からひっくり返していく展開には強烈な爽快感があります。
悪人を徹底的に懲らしめる痛快さ、肉体を張ったアクション、教育現場に潜む闇を暴くサスペンス。
1話を再生した瞬間から、ナ・ファジンが学校の闇をすべてたたき壊すところまで見届けたくなるでしょう。
まさに第1位にふさわしい、刺激と爽快感が止まらないサスペンスドラマです。
もしお時間があれば、感想などもぜひ聞かせてください。
X→かよよんちゃん















