ストーリーが進むにつれて失速する「中だるみ」という概念を完全に置き去りにし、回を重ねるごとに加速度的に面白さが増していく驚異の韓国ドラマを厳選しました。

一瞬たりとも気が抜けない緊密な構成と、予想を遥かに超える展開の連続で、視聴者の脳を休ませる暇を与えません。

ダラダラとした描写に一切サヨナラし、最初から最後まで一直線に駆け抜ける、最高速度のスピード感と中毒性を誇るBEST3をお届けします。

第3位 Missホンは潜入調査中

30代のエリート証券監督官ホン・グムボ(パク・シネ)が、20歳の高卒新人ホン・ジャンミになりすまし、不正資金の流れを追うため証券会社へ潜入するレトロ・オフィスコメディです。

潜入早々、グムボの前に現れるのが、証券会社の新CEOに就任した元恋人シン・ジョンウ(コ・ギョンピョ)。

正体を見破られれば捜査は即終了という状況で、裏金疑惑、社員の不審な動き、社内権力争い、過去の恋愛まで一斉に動き始めます。

このドラマの強みは、潜入して情報を集めるだけで何話も引っ張らないこと。

新たな証拠をつかんだ直後に別の事件が発生し、疑わしい人物へ近づいたと思えば、今度はグムボ自身が窮地に追い込まれます。

シリアスな不正捜査の合間には、30代のグムボが20歳の新人らしく振る舞おうとして空回りするコメディも挟まれ、重さを引きずる暇がありません。

さらに、寮で同室となるコ・ボクヒ(ハ・ユンギョン)たちとの友情も加速装置。

最初は正体を隠して距離を取っていたグムボが、仲間を守るために危険な行動へ踏み込み、潜入捜査がいつしか彼女たち全員を巻き込む大事件へ変わっていきます。

秘密が増えるほど展開速度も上昇。

「正体がバレるのか」「黒幕へたどり着けるのか」「元恋人との関係はどうなるのか」と複数の引きが途切れず、次の話を再生する指を止めさせません。

停滞する中盤を探しているうちに、物語のほうが猛スピードで最終局面まで走り去ってしまう1作です。

第2位 熱血司祭2

怒りを抑えられないカトリック司祭キム・ヘイル(キム・ナムギル)が、巨大麻薬カルテルを追って釜山へ乗り込む痛快アクションコメディです。

シーズン1で共闘した検事パク・キョンソン(イ・ハニ)や刑事ク・デヨン(キム・ソンギュン)に加え、釜山警察の麻薬捜査官ク・ジャヨン(キム・ヒョンソ)も参戦。

敵の正体を探る潜入捜査、追跡、乱闘、裏切り、救出劇が休みなく押し寄せ、1つの事件が落ち着く前に次の危機が始まります。

全12話という短さもあり、序盤から助走を取る気配はありません。

ヘイルが釜山へ到着すると、麻薬組織のボスであるキム・ホンシク(ソンジュン)、権力者と癒着する検事ナム・ドゥホン(ソ・ヒョヌ)との対決が一気に本格化します。

このドラマの加速装置となっているのが、ヘイルの容赦ない行動力です。

証拠がそろうまで静かに待つのではなく、怪しい場所へ直接乗り込み、悪党の挑発を受ければその場で反撃。

司祭服のまま敵を吹き飛ばすアクションと、真剣な場面を一瞬で崩すコメディが連続するため、重い麻薬犯罪を扱いながらも停滞感がありません。

さらに、仲間たちもそれぞれ別方向から事件へ突進。

デヨンが捜査を進め、キョンソンが検察内部を探り、ジャヨンが現場で敵を追い詰めることで、複数の作戦が同時進行します。

誰かが危機を突破すると、別の場所で新たな罠が発動。

笑っていた数秒後には銃撃や格闘が始まり、緊迫した対決の直後には予想外の変装や珍騒動が飛び込んできます。

ストーリーが速いだけでなく、感情の切り替わりまでジェットコースター級。

悪党を倒す爽快感を味わっている間にも黒幕の計画は進み続け、気づけば物語は後戻りできない全面対決へ突入しています。

中盤でひと息つかせるという発想を最初から捨て、最終回までアクセルを踏み抜いた全12話です。

第1位 ワンダーフールズ

1999年の地方都市ヘソンを舞台に、突然超能力を手に入れた町の問題児たちが、連続失踪事件と街を脅かす巨大な陰謀へ立ち向かう全8話のアクションコメディです。

主人公ウン・チェニ(パク・ウンビン)は、祖母キム・ジョンボク(キム・ヘスク)が営む食堂を手伝いながら暮らす、明るいけれどトラブル続きの女性。

ある事件をきっかけに超能力へ目覚め、市役所の苦情処理係ソン・ギョンフン(チェ・デフン)と、町一番のお人よしカン・ロビン(イム・ソンジェ)まで特殊な力を手に入れます。

しかし、能力を自在に操れる格好いいヒーローではなくて、感情が高ぶると力が暴走し、悪党を倒す前に建物や仲間を巻き込みかねない、危なっかしい超能力者集団です。

さらに、ソウルから来た融通の利かない公務員イ・ウンジョン(チャウヌ)が、ヘソン市で相次ぐ失踪事件を追い始めたことで、チェニたちの騒動と謎の組織の陰謀が一気につながっていきます。

このドラマには、能力を手に入れて使い方を覚えるだけの長い助走がありません。

第1話から異変が起こり、仲間が集まり、失踪事件の捜査が始動。

第4話では超能力者同士の対決へ突入し、第7話と第8話ではヘソン市全体を巻き込む全面決戦へなだれ込みます。

味方だと思っていた人物の秘密、チェニの祖母が隠してきた過去、冷静な医師ハ・ウォンド(ソン・ヒョンジュ)が率いる謎の組織ワンダーキンダーの目的が、ほとんど間を置かずに明らかになる構成です。

1つの謎が解決すると、すぐにさらに大きな真実が飛び出します。

超能力コメディで笑わせた直後に失踪事件の緊張感を高め、ラブラインが動いたと思えば、そのまま命懸けの戦闘へ突入。

ジャンルそのものが猛スピードで切り替わるため、落ち着いて息を整える時間すら与えてくれません。

不完全な超能力者たちが、わずか8話で町の変わり者から命懸けで市民を守るヒーローへ変わっていく急加速型ドラマ。

中だるみを挟む余白まで物語で埋め尽くし、最初の異変から最終決戦まで垂直落下するように駆け抜ける第1位です。

気に入ったドラマが見つかるといいのですが、もしお時間があれば、感想などもぜひ聞かせてください。

X→かよよんちゃん